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【10万PV 百合小説】白百合の満開 ― 運命に咲く禁断の花【ヴィジュアル・ドラマチック・ノベル】  作者: 泉水
第3部 最後は愛がすべて

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第90話 正式な儀式の決定

白百合女学院理事長室は、緊張と静かな興奮に満ちていた。

白百合 麗華(現当主・理事長)は優雅に腰を下ろし、紫銀の瞳で集まった者たちを見渡した。


「本日、正式に決定しました。

 白藤 ゆかりとすみれ野 あかりの二人は、

 中守り人候補として正式な花紡ぎの儀式を行うことになります」


麗華の声は穏やかだったが、その言葉には重みがあった。

立ち合い人は以下の通りと発表された。

理事長・白百合 麗華(当主)

現大守り人ペア:白百合 葵(42歳)と藤宮 沙耶(41歳)

指導者:白百合 カンナ(26歳)

政府の女性職員(男子禁制のため、すべて女性。レイライン監視局から2名)

男子は一切立ち入り禁止。儀式は完全な女性だけの聖域で行われる。

ゆかりは淡い藤色の髪を耳にかけて、静かに深呼吸をした。

あかりは元気な髪を少し乱しながらも、頰を赤らめてゆかりの手を強く握っていた。


「ゆかりちゃん……本当に、正式に……」


「うん。あかりちゃん……僕たち、ちゃんと一生を約束する中守り人になるんだね」


麗華は二人に優しく微笑みかけた。


「儀式は明後日の夜、白百合家の『満開の間』で行います。

 芽吹きから開花、交花、そして花芯合わせまで、すべてを丁寧に。

 現大守り人ペアの花の微粒子が、サポートとして後押しします。

 あくまで自然な満開を促すもので、外部からのコントロールではありません。

 ……二人とも、心の準備はできていますか?」


ゆかりとあかりは同時に頷いた。

その夜、二人はそれぞれの部屋で静かに過ごした。

ゆかりは白藤家の血筋としての責任を、あかりは元気いっぱいの体で感じる期待と緊張を、胸に抱いていた。

儀式までの48時間は、二人にとって最も長い時間となった。


挿絵(By みてみん)


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