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キミイロワタシコイゴコロ  作者: 暗黒神ゼブラ
最終章卒業式編

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最終話君色に

最終話君色に



そして卒業式当日


教室に入ると彩那の周りの空気が重くなっており、普段は周囲に人がいる彩那の周りには誰もいなかった。

私はそんな重たい空気が漂う中自らの想いを学校の中……教室の中だというのに彩那に向かって叫んだ

『──私は彩那が好き──!!』

当然みんなの視線は私に集中した。

しかしいつもなら大勢から視線が集中した途端話を止めてしまうのだが、想いの枷が外れた私は止まることなく今まで押し殺していた想いを泣きながら叫んだ、叫び続けた。

私の叫びは求愛のために美しい音色で鳴き続けるスズムシの雄とは違う……私のはお店の中だというのにお金のことで説教を大声で延々とする父の声のような醜さだ。


卒業式だったこともあり何時間も遅れ先生から呼び出しを受けたが私は先生のところに行かず、説教されている時も私は叫び続けた。

私はその後に呼び出しを受けたが、その相手が悪かった。その相手というのは河口先生(かわぐちせんせい)だ。


河口先生は理事長の息子であることを理由に根も葉もない理由を付け生徒を退学させまくるくせに他の先生から注意一つ受けないことから生徒たちから"調子に乗ったボンボン野郎"と言われている。

私はその河口先生の逆鱗に触れたのかさまざまな理由をつけられ退学処分を受けてしまった。

もう彩那に会えないのかな……だって連絡先も何も聞けてないんだよ!!

……そもそも今日卒業式だから

すると突然コンコンと扉を叩く音が聞こえた。

河口先生が開けるとそこには泣いている彩那がいた。

彩那は泣きながら

「あの、河口先生……愛海を退学にしないでください、お願いします……私が今まで頑張ってこられたのはかっこいい姿を愛海に見せたかったからなんです!! だから……河口先生、辞めさせるなら私にしてください、お願いします!!」と河口先生にお願いしていた。


私は彩那がそう言ってくれるだけで、沈んでいた心が癒やされていく音が聞こえてきた気がした。

彩那の懇願を聞いた河口先生は退学を取り消してくれた。



紙をめくる音を聞いた彩那が私の背後から覗き込みながら聞いてきた。

「何見てるの愛海?」

「卒業アルバムだよ」

「懐かしいね。もう三年前かぁ、早いね」

「だよね。ねえ彩那、咲美から聞いた?」

「何を?」

「咲美たちも同棲することになったんだって。何かお祝い買わなきゃいけないね」

「奮発しちゃおうか!! せっかくだし私たちのときの倍は使おうよ」

「倍じゃダメだよ。最低でも三倍は使わなきゃ家具とか家電とか買うんだから」

「買うときは咲美ちゃんたちとの日程も合わせないと……あ〜それに有給が使えるかも相談しなきゃ」


『速報です。政府が来月の一日から正式に同性婚を認めたとのことです。同性婚の違憲合憲議論がなされて十三年あまり、これで正式に籍を入れることが可能となりました。さて次のニュースは……』

「……彩那、これって本当なのかな」

「きっと本当なんだって、だから急いで取りに行かなきゃ!!」

「急ぎたいのは分かるけど……急に認めてくれるかな」

「大丈夫、愛海には私がついてるでしょ。たとえ認めてくれなかったとしても、大きな希望が見えてきたそう解釈すればいいじゃん」

「……そうだね、彩那がそう言うなら……不安だけど、行ってみよう」

あの時の私は想像すらしてなかった。

まさか彩那と付き合って同棲までして……結婚まで出来るなんて。

「ねえ彩那、ちょっと目を瞑ってくれる?」

「いいけど、どうしたの?」

「そんなのキスしたいから瞑ってほしいに決まってるでしょ……何度してもやっぱり顔見られるの恥ずかしいんだから仕方ないでしょ」

「〜〜もう可愛いな愛海は!!」

「ちょっと待って、今日ぐらいは私からしたいから」


チュッ


「愛してるよ彩那」

「私もだよ愛海」

「恥ずかしいから一回しか言わないからよく聞いて。……彩那に出会えた私は本当に幸せ者だよ、彩那とならどんなことでも乗り越えられる……からこれからもずっと一緒に過ごしたい」

あぁもう恥ずかしすぎて絶対耳まで真っ赤になってるよ、私

「……私もだよ愛海!! 愛海からそう言ってもらえるなんて最っ高に嬉しい。録音しておけばよかったよ、そうすればアラームに出来たのに」

「それは絶対にやめて。それなら私が頑張って……毎朝言うから」

「言質取ったからね。楽しみに待ってるよ」

「言ったからには頑張るよ」

彩那色(きみいろ)に染めてくれたから今の私がいる。

彩那と出会うまで灰色だった私の人生(せかい)は輝きに満ち溢れた。

いつかは灰色に戻るんだろうけど、その時は私色に染め上げてから何度でも会いに行くからその時はまた私を彩那色に染め直してね


読んでいただきありがとうございました!!

二作目の完結作です。

見届けていただきありがとうございました!!

二人が染まり合う関係を書きたくて書き始めたキミコイが終わる寂しい思いもありますが、愛海たちの人生は続きます。

こうなるんだろうなぁと想像しながら楽しみます

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