ep.691 虚無の残響、そして見えない反撃
「……あ。……僕、もう自分が自分である自信がなくなってきました……」
ネギ新人の身体は、時給の低下とともに透き通り始め、背景のサキニウム・ドームが透けて見えるほどになっています。もはや物理的な質量すら、0.000000000015NkQ分しか残っていないのかもしれません。
「にゃうにゃあ!これです!この『存在そのものが余白』になった姿!背景の景色に溶け込むネギ新人君、最高にエモい(虚無)なのですー!!」
咲姫がカメラを限界までズームして「不在の証明」を撮り続ける中、空からは「銀河美食商事」の巨大吸引要塞が、傲慢な轟音とともにスタジアムのオリハルコンを吸い込み始めました。
「がははは!雑魚は吸い取ってやる!この惑星の価値はすべて我々スポンサーが……ん?吸引エラーか?何か『無』に近いものがフィルターに詰まって……」
●0.00...15NkQの「透明な潜入」
価値ゼロのステルス性:あまりにNkQ(価値)が低すぎて、敵の超高性能センサーがネギ新人を「ただの空気のゆらぎ」として認識。彼は吸引力の風に乗り、ふわふわと無警戒な敵要塞の中枢へと吸い込まれていきました。
猫二の掌返し:「……あれ?でも待つニャ。あいつの時給がそれだけ低いってことは、これから1万年死ぬ気で働かせても、僕の経費は実質『ゼロ』だニャ?……ネギ新人!その消えかけの身体で、敵の金庫の鍵を全部開けてくるんだニャーー!!」
無の執着:「……わかりました……。僕はもう、失う時給も、自分自身の形もありません……。でも、この手に持ったネギの『香り』だけは、時給に関係なく、お前たちの要塞を汚染してやります……」
透明に近いネギ新人が、要塞のメイン回路に「七色九条ネギ」の繊維を一本、そっと挟み込みました。瞬間、要塞の空調システムが逆流し、銀河美食商事の幹部たちの鼻腔を、涙が出るほどの「強烈なネギ臭(無価値の香り)」が襲います!
「ぐわぁぁ!目が!鼻が!なんだこの安い、安すぎる香りはーー!!」
【現在の状況】
ネギ新人:存在が希薄すぎて無敵の潜入者へ。
敵:価値ゼロのネギの香りに、精神を破壊されつつある。
雷電:「がはは!隙だらけだぜ!」と、要塞の足元に強烈な張り手を叩き込む準備。
NkQ=そのものの価値
NkQ=いろいろな単位に使われる
NkQ=元はギルド名だったなんて言えない




