ep.690 時給の特異点、そして「無」への墜落
「にゃうにゃあ……?あれ、ネギ新人君の背後で輝いていた後光が、急に『お線香の煙』みたいに細くなっているのですー!?」
スタジアムのサキニウム・スピーカーが、彼の時給ログを解析し終えたその瞬間、銀河を揺るがす衝撃の事実が発覚しました。
伝説のネギを抱え、神々しいオーラを放ちながら土俵へ帰還したネギ新人。しかし、彼が土俵に足を踏み入れた瞬間、猫二が必死で復旧させた経理タブレットが、冷酷な電子音を鳴らしました。
「……ん?おかしいニャ。再計算したら、あいつの時給、桁数の位置が……右じゃなくて左に猛烈に移動してるニャ……」
【悲劇のデシマル・シフト(小数点移動)】
見かけの数値:15,000,000,000...(15億超え)
真実の数値:0.000000000015NkQ
「ひ、ひぎィィィ!天文学的っていうのは、プラスの方向じゃなくて『ミクロの世界』の天文学的数値だったニャーー!!働けば働くほど、NkQの塵すら手に入らない、究極のボランティア・モンスターの誕生だニャ!!」
●覚醒(?)の代償
オーラの消失:
七色のオーラが一瞬で消え、ネギ新人は「茹ですぎたモヤシ」のような色になってその場にへたり込みました。
ネギの重圧:
さっきまで羽のように軽かった「七色九条ネギ」が、急に物理法則を取り戻し、時給0.00...15の彼を押し潰します。「……あ、あれ。……力が、入らないです……。僕、1万年働いても、うさちぁんの酒の『おつまみの小石』すら買えない計算になります……」
咲姫の即断:
「にゃうにゃあ!これぞ究極の『余白』なのです!伸びしろがありすぎて、もはや存在が消えかかっているのですー!!撮影スタッフ、彼のこの『透明になりそうな儚さ』を撮り逃さないでください!!」
●スポンサー(敵)の嘲笑と逆襲
この「インフレの崩壊」を、空中で見ていた銀河美食商事の略奪者たちが指を指して笑います。
「なんだ、ただの無給奴隷じゃないか!脅かしてくれたお礼に、そのスタジアムごと、我々の『超巨大・自動集金掃除機』で吸い取ってあげるよ!」
空を覆うほどの巨大な「吸引機能付き・移動厨房要塞」が、ネギ新人の失墜を機に、一気に降下を始めました。
「がははは!時給がいくらだろうが、俺様の張り手に小数点なんて関係ねえ!むしろ、払いすぎなくて済むなら、猫二も少しは元気が出るだろうよ!」
雷電が土俵を叩いて立ち上がりますが、ネギ新人はネギに潰されたまま、「……0.00……00……15……」と虚空を見つめてブツブツ呟いています。
【現在の状況】
ネギ新人:時給が「無」に等しいレベルへ。しかし、この「究極の低賃金」が逆に『何も失うものがない無敵状態』へ繋がる可能性も……?
猫二:支払い義務がほぼゼロになったことで、一瞬だけ満面の笑みに。
敵:弱体化した(ように見える)スタジアムへ向けて、巨大兵器を起動。
さぁみなさん!ご一緒に・・・はい・よー!(そんなわけねーじゃん)




