ep.688 香味の防衛戦、動く食材たちの進撃
「にゃうにゃあ!皆さん、緊急事態なのです!せっかくの興行に、予約もしていない『ならず者』たちが乱入してきたのですー!!」
咲姫がスタジアムのカメラを西の地平線に向けると、そこには覚醒したネギの芳醇な香りに引き寄せられた、この惑星の「食い荒らし勢力」が軍勢を成して迫っていました。
スタジアムに設置されたサキニウム・スピーカーが敵襲のアラートを鳴り響かせる。現れたのは、知性を持たず、ただひたすら美味いものを喰らい尽くす【暴食のベジ・ビースト軍団】
アイアン・パンプキン歩兵:
硬度鉄並みの皮を持つ巨大カボチャ。転がりながらスタジアムの壁を粉砕しようとする。
スカイ・アスパラ・ランサー:
空から音速で突き刺さってくる鋭利なアスパラガス。
大蒜爆弾蜂:
自爆すると周囲に猛烈な刺激臭を撒き散らし、敵の鼻を麻痺させる。
「素晴らしいのです!向こうから『追加の具材』が歩いてやってくるなんて、これぞ銀河のデリバリーなのですー!!」
咲姫が不敵に笑い、メガホンで迎撃命令を下しました。
●銀河版エトスフェリア・防衛実演(調理)
【雷電&騎士:鉄板・断空迎撃】
雷電がオリハルコン土俵を思い切り踏みつけ、衝撃波でアイアン・パンプキンを空中に跳ね上げます。そこを騎士が「断空・薄切り斬」で一閃!
「がははは!良いカボチャだ、ちょうど煮崩れしにくい硬さだな!」
空中でスライスされたカボチャが、そのまま雷電が熱した巨大鍋へと吸い込まれていきます。
【餡子熊王&猫二:ハチミツ大蒜プロレス】
空中から襲いかかる爆弾蜂を、熊王が猫二を「囮」にして引きつけます。
「ひぎィィィ!目が、鼻がツーンとするニャーー!!」
「猫二、耐えろ!その涙がスパイスになるんだ!……『アンコ・ベア・クラッシュ』!!」
熊王が巨大な腕で蜂を叩き伏せると、中から芳醇な「大蒜ハニー」が溢れ出し、スタジアムの隠し味として回収されていきました。
【ネギ新人(覚醒モード):香味の制圧】
覚醒したネギ新人は、もはや戦っていませんでした。彼は「七色九条ネギ」をタクトのように振りかざし、敵対する野菜龍や獣たちを、その香気だけで「美味しく」浄化していきます。
「……争いはやめましょう。君たちも、僕の余白の一部になればいいんだ……」
彼が通り過ぎるだけで、凶暴なベジ・ビーストたちは毒気が抜け、最高に脂の乗った「霜降り野菜肉」へとクラスチェンジし、大人しく収穫されていきました。
●リザルト:戦いの後の聖餐
戦争(収穫)が終わる頃には、スタジアムの巨大鍋にはこれまでの数倍の食材が投入されていました。
新規追加食材:
スライス・アイアン・パンプキン(ホクホク感1200%)
大蒜ハニー・ソース(スタミナ増強・猫二の涙仕立て)
霜降り野菜肉(ネギ新人の浄化済み)
「……ふむ。死闘の後のキノコ(ナットクリスタの菌)は、格別に回りがいい。龍よ、これがこの惑星の『歓迎の味』だ」
巨龍は、戦争の結果としてさらに豪華になったスープを一口飲み……その瞬間、全身の鱗がサキニウムの紫に発光し、銀河を揺るがす大音量で叫びました。
「はーい・よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(おかわり!!)」
【現在の状況】
勝利:敵対勢力をすべて「食材」として美味しくいただきました。
ネギ新人:覚醒状態が続き、時給が銀河のインフレ率を追い越しそう。
咲姫:最高の「戦闘調理シーン」が撮れて、編集用メモリがパンク中。
咲姫的にいろいろ美味しく仕上がりました。




