ep.681 黄金の鼻、銀河の鉱脈
「……くんくん。にゃうにゃあ!皆さん、いい匂いがしてきたのです!この地面の下、とんでもなく『美味しい金属』が詰まっている匂いがするのですー!!」
スープを食べ終えたばかりの咲姫が、突然四つん這いになり、広場の端にある剥き出しの赤い土に鼻を押し付けました。
「咲姫、また始まったよぉ……。でも彼女がこう言う時は、だいたい本物なんだよねぇ」
うさちぁんが呆れ半分、期待半分で眺める中、咲姫は一点を指差して叫びました。
「騎士さん、熊さん!ここなのです!ここを、中鎖脂肪酸が燃え尽きるくらいの勢いで掘り起こすのですー!!」
「……ふむ。地底に眠る鼓動、確かに感じるぞ。……『断空・削岩斬』!」
「おうよ!俺様の筋肉が、銀河の土をバターのように切り裂いてやるぜ!おらぁぁ!!」
騎士の精密な太刀筋で土に亀裂が入り、そこへ餡子熊王が渾身の力で拳を叩き込みます。すると、土煙と共に、見たこともない色彩の鉱石たちが、まるで宝箱をひっくり返したように溢れ出しました。
【惑星「はい・よー」の銀河鉱脈】
咲姫が見つけたのは、伝説級の金属が地層ごとに重なり合った「奇跡の鉱床」でした。
金属名 色 硬度 特徴
オリハルコン 白 ★★★★★ 最硬。銀河の重力すら跳ね返す神の金属。
ダーク・オリハル 黒 ★★★★☆ 重厚な輝き。熱を一切逃さない究極の断熱材。
サキニウム 紫 ★★★☆☆ 咲姫の鼻に反応する新金属。不思議な香味を増幅させる。
エンシェント・ミスリル 緑 ★★☆☆☆ 非常に軽く、菌類や植物との親和性が高い。
鉄・銅・金・銀 各色 ★☆☆☆☆ 基本素材。建築の補助や装飾に使用。
「……ほう。この『白』の硬さ、俺様の張り手を受け止める土台にはもってこいだな」
雷電が、白く輝くオリハルコンの原石を一つ掴み、感触を確かめます。その横で、ナットクリスタは緑色のミスリルに目を輝かせていました。
「……エンシェント・ミスリルか。この緑の輝き、キノコの菌糸を這わせるには最高の触媒だ。これで培養槽を作れば、熟成が加速するぞ」
「素晴らしいのです!素材は揃ったのです!さあ、ハヤテ!この鉱石たちを種類別に、光速で仕分けするのですー!!」
「……了解。15秒で完了させる」
ハヤテが残像を残して動き出し、広場には「白・黒・紫・緑」の美しい山が築かれていきました。その様子を見ていたネギ新人は、掌の「15」という数字が、紫色のサキニウムの輝きに当てられてチカチカと点滅するのを感じていました。
「……なんだろう。あの紫色の石、僕の『余白』が、すごく食べたがっている気がします……」
「ひ、ひぎィィィ!希少鉱石まで胃袋に入れようとするなニャ!予算が、僕のNkQが塵になるニャーー!!」
猫二の絶叫が響く中、銀河版エトスフェリアの「素材」が全て出揃いました。
【現在の状況】
採掘:オリハルコンを筆頭に、伝説の金属を大量確保。
ネギ新人:サキニウム(紫)に異常な共鳴を示している。
雷電・ナットクリスタ:確保した金属を使い、次なる「建設」の構想を練り始める。
咲姫→さき→さきに→さきにうむ!で、完成しました。




