ep.426 琥珀の平原:暴走の終着点と「家畜」たちの逆襲
森を抜けた先に広がっていたのは、黄金色の草波が地平線まで続く「パルミエ大平原」時速80kmで転がり続けていた猫二は、平原のど真ん中にポッカリと空いた「アリジゴク」のような巨大な陥没穴へと、吸い込まれるように落下しました。
「にゃ、にゃああああ……! 止まったと思ったらこれにゃあぁぁぁ!」
■ 平原の異形:パルミエ固有種たちの襲来
猫二の落下という派手な「イベント」に引き寄せられ、平原の荒ぶる原生種たちが姿を現します。
獄炎猪: 全身から火の粉を撒き散らし、時速100kmで突進する巨大猪。
鉄皮豚: 皮膚が鋼鉄化した、弾丸をも弾く巨漢の豚。
雷蹄馬: 走るたびに周囲を感電させる、青白い稲妻を纏った馬。
真空鷹: 翼を振るうだけで真空の刃を飛ばす、空の暗殺者。
重圧牛: 周囲の重力を倍増させ、動く者を平伏させる黒い牛。
■ Lv.18:主役の「よいしょ(殲滅)」
「にゃうにゃあ! 撮影の邪魔な野良動物たちは、お仕置きなのですー!」 咲姫の号令を受け、騎士と餡子熊王が動きます。騎士は、アリスとサヨに「パパぁ、雷の馬さんを捕まえて、サヨたちの移動用の馬車にするのですぅ。一万ボルト耐えてくださいねぇ」と無茶振りをされ、感電しながらも雷蹄馬を素手で抑え込みます。餡子熊王は、突進してくる獄炎猪の鼻先に拳を置き、その衝撃を逃がすことなく鉄皮豚ごと一撃で粉砕。「……ヌンッ。主役の引き立て役にしては、少々活きが良すぎるな」
■ 新人たちの「平原採掘」:基本の輝き
咲姫は猫二が落ちた穴の縁を指差しました。「ここ掘れ咲姫ちゃん! 穴が空いているということは、星が『掘って』と言っているのですー!!」新人たちは、重圧牛のプレッシャーで地面に這いつくばりながらも、金、銀、鉄、銅、そしてローミスリルを掘り起こします。咲姫はそれらを「ありふれた石ころなので、鑑定料を差し引いて時価の10000分の1で買い上げます」と笑顔で宣言。収穫物は、うさちぁぁんが宴で使う「使い捨ての銀食器」へと加工されていきました。
■ 猫二の状況:穴の底の「嘘」
穴の底に落ちた猫二は、背中の妖輝石の影響で「俺様は穴の中で王様になったにゃ……(嘘)」と呟き、周囲に毒々しいキノコの玉座を具現化させていました。魚人は「砂海遊泳」で穴の壁面を泳ぎ、猫二の救出(という名の、掘り出した鉱石の運び出し)に駆り出されています。
「いい画なのですー! 野生を制し、大地を削る……これぞホワイト・パルミエの繁栄なのですー!!」
ピックアップ
騎士(Lv.18:感電する守護者)
雷蹄馬を鎮めるために自ら避雷針となり、煙を上げながら笑顔を作る。騎士道というより、もはや「究極の我慢比べ」に挑んでいる。
猫二(Lv.17:穴の王(自称))
穴の底で負債に押し潰されながらも、嘘をつくことで精神を保っている。彼が嘘を吐くたびに、穴の中から「嘘の宝箱(中身はゴミ)」が出現し、新人がそれを掘らされる無限ループが発生。
獄炎猪&鉄皮豚(平原の原生種)
平原の支配者たちだったが、餡子熊王の一撃で「今夜のバーベキュー(経費)」へと姿を変えた。
物語の基本となる鉱石を大量に採掘させつつ、パルミエの過酷な生態系を描きました。主役がモンスターを「材料」に変え、新人が大地を「資源」に変え、猫二が「穴」に沈む。ホワイトな皮がさらに薄くなり、搾取の構造がより剥き出しになってきました。
【閑話】
原生生物書いてみました。
猫二はどこに向かっているのでしょうか?
咲姫はいつも通り過ぎるのですが…。




