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クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: モカルドルラテ(ねこちぁん)
くのいち・咲姫・うさ・ランド

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USasf.24:第二十星域『腐食要塞ラスト・ディケイ』~装甲をボロボロに崩す赤錆と経年劣化の超時空減衰フィールド・ホクホクスイートポテト大作戦なのです!~

一、全宙域を削り取る「無限の赤錆と急速劣化」


第十九星域の脂泡と水渦を「すだちポン酢&七輪炭火焼き」へと相転移させ、香ばしい秋の味覚の香りを宇宙に残して爆進するToL宇宙艦隊。


後半戦の第八関門となる第二十星域へ躍り出た瞬間、視界のすべてが赤茶色の不気味な錆の微粒子と、あらゆる物質の時間を強制的に進めて朽ち果てさせる「時間減衰波動」に覆い尽くされた!


「はわわっ!?お空が赤茶色でボロボロで、お召し物がガサガサになっちゃうよぅ~!?ぴょん……!お酒の樽の金属のタガがボロボロ解体して、中身が漏れ出そうだよぅ~!?」

紅白のミニ丈巫女服を着たうさちぁんが、注連縄が巻かれた酒樽からボロボロと落ちる赤錆に慌てふためきながら叫ぶ。


「報告」

アリスが割れたホログラムメガネを拭いながら静かに告げる。


「第二十星域『腐食要塞ラスト・ディケイ』に進入。敵は「劣化(経年・風化)」と「錆付(酸化・腐食)」を極限まで高めた双悪将軍『ディケイ&ラスト』率いる腐食艦隊です。赤錆微粒子と減衰波動により、本艦隊の装甲および電子回路を急速に劣化・機能不全へ追い込んでいます」


『ヒハハハ!朽ち果てよ、愚かな歴史の遺物ども!』

『我が錆が金属を喰らい、我が劣化の波動が貴様らの時を急速に進める!ボロボロのゴミ屑となって宇宙の塵に還るがよい!』

要塞から放たれた赤錆の暴風と酸化波動がToL艦隊を飲み込み、前衛の『だいこんっ型巡洋艦』の最新鋭装甲が瞬時に赤茶色へ変色!キシキシと嫌な音を立てて表面が脆く崩れ去っていく!


「金属を瞬時に錆びつかせて船体をボロボロ風化させてくるとか、老朽化の恐怖を物理で押し付けてくんじゃねぇぇぇ!!」

黒烏帽子に神主服姿の猫二が、袖の刺繍がボロボロと解れていくのを見て絶叫した!


「船体がギシギシ鳴ってあちこちに穴が空きそうだぞ!!このままだと神主服ごと100年前の古着みたいにボロ布へ劣化させられる!!メンテナンス費用が莫大になるような嫌がらせすんじゃねぇよ!!」


(今のツッコミ:間……100点、声の張り……200点、老朽化への恐怖……400点!……くそっ、神主服の烏帽子までパリパリに乾いて破れそうなんだよゥゥゥ!!)



二、ボロボロの赤錆と劣化なら『サーモン』と『さつまいも』にするのです!


『腐食要塞ラスト・ディケイ』の赤錆風暴がToL艦隊の装甲を削り、機器の機能を次々と停止させていく。


「ふにっ?こんなに赤茶色でカサカサなら……脂の乗った『ピンクのサーモン』と、甘~い『黄金色のさつまいも』を重ねて、熱々のグラタンにして食べたいねぇ~」

うさちぁんがお祓いされた酒樽の上で破れかけた袖を気にしながら、ぽつりと呟いた。


「……ん?ピンクのサーモン……甘いさつまいも……グラタン……?」


神社風御神木玉座で、赤錆防止スプレーを噴射していた咲姫がピクッとウサ耳(概念)を立てた!


「そうなのです!カサカサの赤錆には、トロ~りクリーミーな潤いとお野菜の甘みが一番なのです……!『宙域丸ごと超・潤いホワイトソース&秋の味覚サーモンスイートポテトグラタン』を投入して、赤錆の酸化反応をぜんぶ「香ばしく焦げ目のついたチーズ&ほくほくスイーツ」にして美味しく完食してしまうのです!」


「……はぁぁぁぁぁ!!???」

烏帽子を直しながら猫二が絶叫した。


「サーモンとさつまいもグラタンだぁ!?敵の誇る急速腐食と酸化劣化を、秋のほっこり洋風オーブン料理に相転移させる気か!!?」


「ふふん!咲姫のお祓いホワイトソースにコーティングできない赤錆はないのです!」

咲姫は大巫女服の袖をバサッと大きく翻し、金の鈴をシャンと鳴らした!


「サヨ!カヤ!れんこんっ型輸送艦より『濃厚十勝ホワイトソース』と『極上サーモン&ナノさつまいもペースト』を全宙域へ撒き散らすのです!」



三、概念爆破:宇宙規模の『サーモンとさつまいものほくほくグラタン大会』開幕!


「任せてちょうだい、咲姫ちゃん!」

お祭り巫女姿のサヨとカヤが巨大バルブを開放した!


「カヤちゃん特製の『超・還元保湿ホワイトソース』と『とろけるミックスチーズ』ドバドバ投入よ!」


ドバババババババババッ!!!!


『れんこんっ型輸送艦』から放たれたトロトロのホワイトソースが宙域に展開されると、酸化を進めていた赤錆微粒子が一瞬で還元・包摂され、クリーミーなソースの旨味成分へと相転移!さらに、時間減衰の熱波動はグラタンをじっくり焼き上げる「極上のオーブン熱」へと変換され、サーモンと甘いさつまいもが香ばしいチーズの下で絶品グラタンへと焼き上がっていく!


ジュワァァァァァン……!


『な、何事だ!?我が誇る赤錆が……ホワイトソースのコクとチーズの旨味の中に分解・吸収されていく……!?急速劣化の減衰波動が、グラタンの表面にこんがり美味しそうな焦げ目を付ける加熱源にされているだとーー!?』


将軍ディケイ&ラストが目玉をひん剥いた!劣化と錆付の極悪ギミックは、咲姫の持ち込んだホワイトソースと秋の味覚兵装によって完全に「アツアツトロトロの秋のサーモン&さつまいもグラタン」へと強制変換!宙域全体から香ばしい焦がしチーズと甘いさつまいもの幸せな香りが漂い始めた!


「バウッ!(赤錆のホワイトソース還元&全腐食波動のオーブン加熱変換完了だワン!こんがり焼けてとっても美味しそうだワン!)」

わんわんがアナライザーを叩いて大はしゃぎする。


「物質を風化させる減衰波動をグラタンのチーズを焦がす熱源にしやがったァァァァ!?」

猫二がトロ~りチーズの香りの漂う宙域を見上げながら、キレのあるツッコミを叩き込む!



四、腐食要塞の「ほくほく完食」と第二十の星の消滅


「仕上げのパセリのお祓い(フィニッシュ)なのです!ぷりんっ型戦艦&破魔矢型さばっ型戦闘機隊、一斉照射なのです!」

グツグツと旨味の泡を立てる要塞『ラスト・ディケイ』に向けて、咲姫が《プリン・オブ・プリンセス》の主砲『圧縮プリン・ビーム砲《Royal》』を発射!


ドガガガガガガガガァンッ!!!!


クリーミーなホワイトソースとさつまいもの甘みの中で核を撃ち抜かれた要塞『ラスト・ディケイ』は、香ばしい匂いとともに大爆発!第二十艦隊とともに美味しく完食・お祓いされた!


『おのれぇぇぇ!我が絶対の風化と錆付が、グラタンの具材とオーブン熱にされるとはぁぁぁぁ!!』将軍ディケイ&ラストの絶叫がチーズの香ばしい匂いの中に消え去り、第二十星域は完全にお祓い・制覇された。


チリンチリーン♪


《Saki-Economy》モジュールが作動。


「収益:72,000,000,000NkQ獲得ですわ♪特製サーモンポテトグラタンの売上益で大儲けですの♪」

超ミニ丈巫女服のアリシアが、金色のそろばんをパチリと弾いて微笑んだ。


「ふぅ、トロ~りクリーミーでほっぺたがとろけそうなのです♪大勝利なのです!」

咲姫がフンスと胸を張り、金の鈴をシャンと鳴らす。


「はわわ~っ!熱々グラタンと冷た~いお酒の組み合わせが最高だよぅ~!カンパーイ!ぴょん!」

巫女服のうさちぁんが酒樽からお酒をぐびぐび煽り、ゲラゲラと笑っている。


「……はぁ……はぁ……」

烏帽子を直しながら、香ばしいチーズの余韻の中でぐったりとへたり込む神主姿の猫二。


「赤錆と劣化波動をホワイトソースとグラタンにするなんて……もう冶金学も時間物理学もめちゃくちゃだ……だがまあ、ボロボロに風化しなくなっただけマシか……」


「報告」アリスが淡々と言う。

「第二十星域突破。第二十一星域への跳躍準備完了」


「よし!この勢いのまま、次の怪しいお星さまもお祓いして撃破するのです!」


「おーっ!!」

ToL宇宙艦隊は、ほくほくのさつまいもと香ばしいチーズの香りを宇宙に残して、第二十一の要塞星域へと跳躍していった。

帝国本星まで、あと三個の星域――!

収穫の秋。食欲の秋。概念破壊の秋。

秋は魅力たっぷりです。

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