Nutral.39 前兆なのです!――三種族と甘味の音、海底に満ちる異変
海中15NkQチューブ。外の海が、いつもより騒がしい。
クラゲ人
「……音……増えてる……甘味の音……高周波……」
カモメ人(女)
「なんか、空の上まで聞こえましたよー!」
魚人リュオ
「潮の動き……乱れている」
魚人シェル
「深海ゼリーの波形……変質」
新平
「全員が“異変”を感じてる……?」
咲姫
「にゃうにゃ!これは“次の概念反応”の前兆なのです!」
雷電
「どすこい。静かすぎる海は、嵐の前」
餡子熊王
「……甘味の音が……ざわついている」
猫二
「にゃ……。なんか……嫌な音にゃ……」
甘味の音、暴走の兆し
クラゲ人が、深海ゼリー温泉の湯面に触れた。
クラゲ人
「……音……増幅……ソナー反射……暴走……」
咲姫
「にゃうにゃ!?深海ゼリーの“ソナー反射”が強くなっているのです!」
新平
「つまり……どうなるんですか?」
クラゲ人
「……甘味の音……全部……反射……全部……混ざる……」
カモメ人(男)
「えっ、全部混ざるって……?」
魚人リュオ
「混ざれば……波形が乱れる」
魚人シェル
「乱れれば……概念が崩れる」
新平
「概念が崩れるって……!」
咲姫
「にゃうにゃ!これは“甘味の音・大共鳴”なのです!」
海底タワマン全体に“甘味の音”が響く
ぷるん……とろん……ぽわん……ぴょんっ……とろぷる……ざわ……ざわ……
旅館全体に、甘味の音が重なり、反射し、増幅していく。
猫二
「にゃああああ!?音が多すぎるにゃ!!」
雷電
「どすこい……!これは……耳ではなく“心”に響く音……!」
餡子熊王
「……甘味の音が……怒っている……」
新平
「甘味が怒るって何……!?」
咲姫
「にゃうにゃ!甘味は概念なのです!概念は揺れるのです!」
クラゲ人
「……揺れ……限界……“概念崩壊”……近い……」
カモメ人(女)
「えっ!?旅館、壊れちゃうんですか!?」
咲姫
「にゃうにゃ!壊れないのです!わたしが止めるのです!」
新平
「止められるんですか!?」
咲姫
「にゃうにゃ!止まらない者は、止めることもできるのです!」
魚人リュオ
「最上位……!」
魚人シェル
「概念の核……!」
クラゲ人
「……光……強い……動き……速い……“概念王”……」
カモメ人(男)
「なんかすごい称号ついてる……!」
咲姫
「にゃうにゃ!次は“甘味の音・大共鳴”を止めるのです!」
新平
「どうやって!?」
咲姫
「にゃうにゃ!“甘味の音の源”を探すのです!」
雷電
「どすこい。源を断てば、波は収まる」
餡子熊王
「……甘味の核……探す」
クラゲ人
「……電気……案内……できる」
カモメ人(女)
「空からも探します!」
魚人リュオ
「海底は任せよ」
魚人シェル
「深度はわたしが見る」
猫二
「にゃ……。総力戦にゃ……」
咲姫
「にゃうにゃ!全員で行くのです!」
海の中って三味線みたいな音してるんですよね~
ぽろろ~んって




