Nutral.27 速報なのです!――概念温泉の副作用、ぷるぷる非常事態
【番組名】
《タルミ24時:甘味インフラ特集》
【現場キャスター】
新平(旅館スタッフ兼レポーター)
オープニング:旅館オープンから72時間後
新平
「こんばんは。《タルミ24時》の新平です。本日は、オープンしたばかりの逆転タワマン温泉旅館『アクア・プリン・タワー』にて発生した“概念温泉の副作用”について緊急特集をお送りします。」
カメラが海中15NkQのチューブを映す。客たちがぷるぷる揺れながら歩いている。
新平
「旅館は連日大盛況。しかし、概念温泉の効果が72時間を迎えた頃から、予想外の“概念的副作用”が発生しているとのことです。まずは現場からお伝えします。」
副作用①:温泉酒→肌が光りすぎる
【現場:ロビー】
新平
「こちらは温泉酒の副作用。肌が“ほのかに発光”するはずが……照明設備として機能するレベルに発光しています。」
カメラが光る客たちを映す。ロビーの照明が壊れているが、客の肌が代わりに照らしている。
客A
「いや、便利って言われても……!」
うさちぁん
「わーい!夜でも宴会できるよー!」
新平
「(便利なのか……?)」
副作用②:温泉にんじんっ→足が速すぎる
【現場:海中チューブ】
新平
「続いてこちら。温泉にんじんっに入ったお客様が、高速移動しすぎて止まれない状態です。」
客Bがチューブ内を残像を残して走り抜ける。
客B
「止まれない!誰か止めてくれー!」
猫二
「にゃあああ!!(=チューブが壊れるにゃ!!)」
雷電
「走る前に四股を踏むべきでござる」
新平
「(そういう問題じゃない……)」
副作用③:温泉卵→プリン依存
【現場:食堂】
新平
「こちらは温泉卵の副作用。入浴したお客様が、プリン以外を主食と認識できない状態に。」
客C
「プリン……プリンを……プリン以外が食べられない……!」
咲姫(旅館オーナー)
「にゃうにゃ!プリンは主食なのです!」
新平
「(咲姫様だけは絶対に入れないように……)」
副作用④:温泉餡子→視力UPしすぎ
【現場:展望ラウンジ】
新平
「温泉餡子に入ったお客様は、視力が上がりすぎて……海底の微生物の表情まで見えるとのことです。」
客D
「見える……見えるぞ……あいつら、こっち見て笑ってる……!」
餡子熊王
「……視界が澄みすぎたな」
新平
「(ホラーでは……?)」
副作用⑤:温泉プリン→若返りすぎ
【現場:売店】
新平
「温泉プリンに入ったお客様は、肌が若返りすぎて年齢確認に引っかかるという事態に。」
客E
「お酒が買えない……!若返りすぎて……!」
うさちぁん
「じゃあ温泉酒飲むー?」
新平
「ダメです!!」
咲姫、緊急会見
【現場:旅館ロビー】
咲姫
「にゃうにゃ!副作用は“概念変体の証”なのです!でも困っている人がいるなら――概念反転フィルターを作るのです!」
新平
「そんなもの存在するんですか!?」
咲姫
「にゃうにゃ!今から作るのです!」
雷電
「どすこい。咲姫殿なら可能でござる」
餡子熊王
「……甘味の概念は、自在に変わる」
概念反転フィルター、設置完了
咲姫が0.13PLCを起動し、五つの温泉に“反転フィルター”を設置。
光りすぎ→ちょうど良い発光
速すぎ→安全速度に調整
プリン依存→食事がプリン“にも”見える
視力UP→微生物の顔は見えない
若返り→肌だけ若返る(年齢確認は通る)
新平
「……なんだかんだで全部解決している……」
猫二
「にゃ……。咲姫、やっぱり天才にゃ……」
咲姫
「にゃうにゃ!これで旅館は完璧なのです!」
エンディング
新平
「以上、アクア・プリン・タワー温泉旅館からお送りしました。概念温泉は強力ですが、咲姫様の技術により安全性は確保された模様です。次回は、海中チューブで発生した“ぷるぷる事故”についてお伝えします。」
猫二
「にゃあ……(=絶対また何か起きるにゃ……)」
概念副作用が発生!
事件は報道するもの
ということで、新平がレポーターになりました。




