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クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: モカルドルラテ(ねこちぁん)
閑話~GW用普通の章~【酒フィンクス】

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1548/1712

咲姫がプリンに魅了された日

至高の魔王が、一個の乳製品に「完敗」した瞬間


咲姫がまだ「魔王(概念破壊の魔の王)」と呼ばれていた頃。

世界の理をねじ曲げ、天と地をひっくり返すことなど造作もなかった頃。


その咲姫が――

たった一個の乳製品に敗北するとは、誰が想像しただろうか。


◇◆◇


魔王、プリンを拒絶する


その日、咲姫は食堂にいた。


目の前に置かれたのは、ぷるん、と揺れる謎の物体。


「……なんなのです、これは」


「プリンですよ、咲姫さん」


「ぷ、プリン……?こんなプルプルしたもの……魔王の威厳に関わるのです!」


咲姫は腕を組み、完全に拒絶の姿勢を取った。


「わたしは魔王なのです。こんな……かわいい食べ物など……食べる必要は……」


ぷるん。


プリンが揺れた。


咲姫の視線が吸い寄せられる。


「……ぷるん……」


ぷるん。


「……ふにゃ……」


咲姫は慌てて顔を背けた。


「ち、違うのです!揺れたからといって……興味があるわけでは……!」


ぷるん。


「…………」


咲姫の心が揺れた。


◇◆◇


魔王、敗北の一口


「咲姫さん、一口だけどうぞ」


スプーンが差し出される。


咲姫は震える声で言った。


「い、いらないのです……わたしは魔王……こんな……かわいい……甘そうな……ぷるぷるした……魅惑の……」


自分で言っていて、顔が真っ赤になる。


「……一口だけなのです」


結局、咲姫はスプーンを受け取った。


そして――


口に入れた。


その瞬間。


◇◆◇


世界の理が書き換わる


咲姫の脳内で、何かが爆発した。


【至高魔王脳内ログ】

――甘い。

――やわらかい。

――とろける。

――幸福。

――世界。

――宇宙。

――理。

――プリン中心に再構築中……

――再構築完了。


咲姫の瞳が、星のように輝いた。


「………………」


スプーンを握りしめたまま、咲姫は固まった。


そして。


「……おかわりなのです」


魔王、陥落。


◇◆◇


プリン中心世界の誕生



その日を境に、咲姫の世界は変わった。


プリンを見ると目が輝く


プリンの気配を察知できる


プリンのためなら魔王の威厳などどうでもいい


プリンを前にすると語尾が弱くなる


プリンを食べると“良い表情”になる


そして何より――


「プリンは……反則なのです……」


この言葉が、咲姫の口癖になった。


◇◆◇


後の孝平が“プリン好き”を知っていた理由


この“魔王陥落事件”は、騎士としての孝平も目撃していた。


だから彼は知っていた。


咲姫がプリンを見ると、世界の理が揺らぐことを。

挿絵(By みてみん)

ぷ・・ぷりんは至高なのです~♪♪♪

挿入してる画像は咲姫のイメージの一つです。(モデルには及びません)

※AI生成画像

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