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3/3

指


ウィースは川の男(サクスム)に向かって突進した!


「うおおおっ!」


タックル!基本的な中世騎士の装備含めた体重は100〜120kgとされている。それを30km/hで衝突!約4,167J!それを面に食らえば、吹っ飛ぶのは確実!


「わぁっ?!」


川の男(サクスム)が吹っ飛び、川に沈む


「溺死させてやる!」


ウィースが川の男(サクスム)に飛び乗って、馬乗りになって、川の男(サクスム)の背中を川底をおろし器のようにずりずりと横に上下に動かす


「はぁ、はぁ…さっさと溺れろ!」


川の男(サクスム)が石を筒状にし、口に咥える


「ぷはっ…正直舐めてたよ、案外やるやつだとはな」


ウィースが筒の先端の穴を手で塞ぐと同時に、その筒の中間より本の少し上で分岐して、新しい穴が開いた


「無駄なんだよ、川にいる限り、水流に乗って推力が得られる!」


川の男(サクスム)が礫岩を操作し、ウィースの口腔に9cmもの砂岩を咥えさせた!


「勝ったぁ!そのまま気道が塞がって魚の棲家になりな!」


ウィースが川の男(サクスム)の筒の先端に力を込めて押し込む、すると川の男(サクスム)の後頭部がグン!と下がった


「思ったんだよ、礫岩と砂岩とか、川の中から出たとか…どこか、川の中から、1箇所で取ったんじゃねぇかってさ…デケェ穴が、あるんじゃないかってさぁ…!そこを探ってたんだよマヌケがぁ!」


「ぶぼっ…!」


サクスムの首から下は、川底の穴に沈んでいた。


だが、頭だけは穴の外に出ている。


つまり首が、穴の縁に引っ掛かっている


筒の先端を掴んで、穴の中へ向かって力任せに押し込んだ!


サクスムの身体は穴の中にある。

だから、押し込まれた頭だけが下がる。


「このまま穴の淵を支点にして、テコの原理で首をへし折ってやるぜぇぇ!!」


「ま、待っ!」


バキッ!


川の男(サクスム)が纏っていた石が、水流に乗ってまた流れ始めた


「ふう…ぶち殺してやったぜ」


川底に佇む川の男(サクスム)の死体をそのままにして、河原の子供に駆け寄った


「あー…大丈夫か…?」


二人の子の顔を覗き込むと、抉り取られた皮膚がまた生え、血色も戻りつつあった


「あれ…なんか、早い?」


「私の力だよ。」


河原の隅に、中性的な顔つきの、まさに美青年と言った男が、反吐を吐きながら息を切らして、その端正な顔立ちを台無しにしながら休憩していた


「うぇっ…君が、川の男(サクスム)と闘っている間、治しておいた。あと2時間くらいでこの子は目を覚ますだろう」


「ああ、なるほど…どうも、ありがとう」


ウィースが川の男(サクスム)の方に向き直り、追い剥ぎをしようと近づいた


「さて…戦利品は神に貢ぐとしよ…う…か」


男の服のポケットを見ると、中手指節関節より先の、五本分の指が入っていた


「指…?誰のだ」


名札が貼られた。その札には、「ロッソ」と、雑に書かれている。


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