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身長差50cmの恋  作者: Last Life
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第三話 勇気と覚悟

*優子は、直也の優しい気持ちに甘えて、リハーサルをスタートさせる。

直也も優子の辛い気持ちを理解し、出来る限り力になってあげようと心に決めた。

直也は、優子に自分の気持ちを俺が彼と思ってぶつけてと話をした。

向かい合うと恥ずかしいだろうから、このまま2人でベンチに座ったままリハーサルしようよ。じゃ~はじめようか。優子は彼とは違う緊張感のもと「うん」とうなずいた。


直也が優子の彼役をするが、当然考え方や性格も全然違う為、果たしてどんなリハーサルになるのだろうか?また優子は、どう感じるのだろうか?

優子と直也のリハーサルがいよいよはじまった。


<優子>

・ねえ~ちょっと聞きたい事あるんだけど?いいかな?

<彼役直也>

・何?聞きたい事って?

<優子>

・ずっと思ってて聞けなかった事あるんだけど・・・。私の事を今どう?思っていて、これから先の事をどう?考えているのか聞かせてほしいの。

<彼役直也>

・優子の事は、好きだよ。これから先も一緒にずっと歩んでいきたいと思っているよ。

<優子>

・そう思ってくれているなら、どうして結婚の話をこの頃、出してくれないの?

さっき皆で飲み会している時だって、晴美が「優子達結婚するんだって」の話が出た時も何にも言わないしさ。私の事本気なの?遊び?それと、私が普通の人より背が小さいから、結婚とか出来ないと思ってるの?本心聞かせてよ。 


*ここからは、直也の考えで話して、優子が少しでも勇気出して彼に話せるように、直也が配慮して話す。


<直也>

・俺は、優子の事本気で好きだし、結婚もしたいと思っているよ。

 それに好きになった優子が、背が小さかっただけだよ。そんな事、気にしてたのか?世間から何て言われてもいいじゃん!言いたい奴には言わせておけばいいし、俺たち何も悪いことしてないじゃん!誰か俺達の結婚を邪魔する人いるのか?

 もし両親や周囲から優子の背が小さい事で反対されても諦めるような事は絶対ないし、周囲を敵に回しても俺が必ず優子を守るよ。約束する。

結婚はそんな簡単な事じゃないだろ?人生の決断の中でもかなり大きい事だろ。

俺の嫁さんには、優子しかいないんだよ。だから俺は、誰になんと言われても、優子と結婚するよ。それが、俺の本心だよ。


 <優子>

・直也君ありがとう。ここまでで充分だよ。こんな素晴らしい回答貰えただけでも、勇気でたよ。


 <直也>

・え?もう?リハーサル終わりなの?早くない?


 <優子>

・私ね。直也君が本気でリハーサル相手になってくれて、悩みの回答貰った時に、彼が直也君のようにちゃんと答えてくれたら、いいのにと思ったし、それに私の彼とは、やはり間逆の性格だから・・・。

直也君のお陰で練習も出来たし、何かどんな結果になっても、きちんと向き合えるような気がしてきた。直也君のような明るい性格の人に相談して、悩み聞いて貰ったから、もう大丈夫だよ。本当にありがとうね。


 <直也>

・少しでも優子さんの力になれたのなら、良かったです。優子さん頑張らなくていいから、今の正直な気持ちを彼にぶつけてみてくださいね。結果はどうであれ、必ず進むべき道は見えると思いますから。流した涙、無駄にしないようにね。

<優子>

・うん。結果を恐れず、ちゃんと彼と向き合って、話してみるから。

今日は、遅くまで付き合わせてしまってごめんない。ハンカチ、洗ってアイロンかけて近いうちに返すからね。

<直也>

・ハンカチは、返さなくていいからね。それより今日の事は、2人だけの秘密にして欲しいんだ。バレルとやっかいだからね。

<優子>

・2人だけの秘密ね。分かった。

<直也>

・そろそろ部屋に戻ろうか?今何時だろう?

<優子>

・え?もう?こんな時間?優子が時計を見ると夜中の0時を過ぎていた・・・。

<直也>

・優子を部屋に送り、直也も晴美にばれないように、部屋に戻って休んだ。


*優子は、リハーサルも終えて、直也に背中をおされたようで、彼に本心を聞く覚悟を決めるのである。

直也と過ごした数時間は、優子のこれからにどう変化が出てくるのだろうか?彼とは違う直也の性格や考え方をどう感じたのだろうか?

又、直也も言葉には出さなかったが、優子の悩みを聞いているうちに、晴美とは違う何かを感じるのであった。

直也と優子この2人の出逢いはあくまでもスタート地点に過ぎない事を2人は、まだ、気付いてはいない。


*翌朝4人朝食会場で待ち合わせ。

直也と優子は、昨日は何もなかったかのように、振る舞い。

食事中、直也が優子の目を見て心の中で「頑張れ」とつぶやき、又優子もその言葉が聞こえたかのように、直也の目を見て、首を立てに振ってうなずいた。朝食を済ませた4人は、また今度と会いましょうと挨拶して別行動で帰る。

直也はハンドルを握りながら優子の事を、又優子も彼の運転する助手席で直也の事をお互いに考えるようになっていた。


*さて優子は、彼にちゃんと自分の気持ちを言えるだろうか?彼に言った後の彼の返答はいかに・・・・。


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