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身長差50cmの恋  作者: Last Life
17/72

第十七話 「軽はずみな嘘」

*2人は楽しい旅行も終わり、お互いが幸せな気持ちで仕事に励む毎日が続いた。

付き合いはじめてからというと、1週間に2回は夜23時に役1時間くらい電話で話し、直也の休みの日には、17時に優子を会社近くまで迎えに行き、18時まで自宅近くに送るだけのデートが、週1回の月4回続いた。

お互いに休みが合わない2人のデートは、こんな感じで、6月まで続いた。


直也は、週1回の1時間優子を送るデートが月4回の4時間。晴美とは週2回はデートしていただけに、直也は会える時間の少なさに物足りなささえ感じるようになっていた。


優子はというと、短い時間でも迎えに来てくれて会える喜びがあり、特に直也に不満感じる事はなかった。

直也の会社には、4月に新入社員が入ってきて先輩として新入社員女性(菜々)の教育係を任される事になっていた。高校卒業したばかりの菜々は、とても真面目に直也の教育を受けていた。


見習い期間は3ヶ月で、直也は何とか一通りの仕事を出来るくらいまで育てた。そんな6月末の見習い期間が終了するときに、上司に提出する見習い期間の研修レポートの記入方法を直也が菜々に教えていたときに、菜々から突然こんな事を言われた。


先輩「もうすぐ3ヶ月の研修もおわりですよね?」と言われ、そうだなと直也は答えた。

「先輩、来月7月になったら、菜々をドライブに連れて行ってください」と言われた。直也は、何も考えず菜々も頑張ったから、ドライブくらいならいいかと簡単に「いいよ」と返事をした。

じゃ~7月の最初の休みにいいですか?と菜々から言われて、7月7日にドライブにいく約束をした。


直也は、深く考えず返事をした。


するといつも月のシフトは、月末最終日に決まっていて、菜々と7日にドライブに行く約束をしたので、7日は優子を迎えにいけないと軽い気持ちで思っていた。


月末にシフトが完成して、夜優子から電話が来て直也の休みを教えた。

優子は、7日に会えるねと聞いてきた。さすがに、会社の若い子とドライブなんて言えず、その日は、仕事だから会えないと優子に嘘をついた.


直也は、若い事もあり、晴美と優子とのデートの時間のギャップの違いに気付いて、物足りなさを感じているときに、菜々からの誘いについつい乗ってしまったのである。この事が後に大変なことになるとは、直也はまだ知る由もなかった。

 

*直也は、ドライブ当日の7日に、菜々と会社で待ち合わせして、ドライブに出発する事にしていた。菜々は駐車場に自分の車をとめて直也の車の助手席に乗ってきた。


<菜々>

・助手席のドアを空けて「先輩、今日は宜しくお願いします」と言って、車に乗った

(楽しみにしてのと笑顔で話す菜々)


<直也>

・どこにドライブに行きたい?行きたい所に連れてってやるよ。


<菜々>

・先輩がどこでもいいのなら、菜々は、海が見える所に行きたい。


<直也>

・おっ?海が見えるところだな。分かった。じゃ~岬峠の高台から最高に綺麗な海を見せてやるよ。有料道路を通っていくから、案外穴場かもよ。


<菜々>

・先輩楽しみ。今日は天気もいいしね。何かワクワクしてきたよ。


<直也>

・菜々はこういうドライブとか彼氏と行かないのか?

(有料道路を通過して400円支払いサイドブレーキの所に領収書をおく)


<菜々>

・先輩。彼いたら先輩となんかドライブいきませんよ(笑)

って?先輩こそ、彼女いないのですか?


<直也>

・ん?俺となんか?失礼な奴だな(笑)研修見習い不合格にするぞ。

俺?彼女?ご想像にお任せするよ。

(直也は、優子の存在を会社にばらしたくなかったので、ごまかした)


<菜々>

・え?不合格?それは困ります。先輩の彼女に立候補するので、それだけは、勘弁して下さい。


<直也>

・菜々。先輩をからかうものじゃないぞ。何が彼女に立候補?冗談はやめろ(笑)

ほらもう着くぞ。(車置いてあの展望台から海みるか)

直也は、車をとめて展望台に菜々と向かった。2人で展望台の階段を上った。


<菜々>

・先輩。綺麗。こんなの初めて見た。とっても素敵な海です。近くにいたカップルが、写真を撮ってほしいと言われて菜々が撮ってあげた。するとその彼女から今度私が彼と撮ってあげますと言われ、先輩写真撮りましょうと言って来た。シャッターを切る彼女は、カップルなんだからもう少しくっついてと言ってきた。菜々は直也にべったりくっついて2ショットの写真を撮影して貰う。

(先輩との記念になるね。菜々は軽いのりで、他人から「先輩の彼女」と言われ、菜々はまたくっついてきた)


<直也>

・菜々。おいおいちょっと離れろよ。彼女じゃないだろ。会社の先輩と後輩だろと

直也は言った。

(直也は、心の中で優子にここで嘘ついた事を反省)


<菜々>

・先輩。菜々の事嫌いですか?(真剣に話す菜々)


<直也>

・嫌いじゃない。会社の後輩としか思ってないよ。


<菜々>

・先輩私の事、女性としてみてくれてないのですか?ドライブに連れて来てくれたというのは、私はそういう意味と思いました。私先輩が好きです。付き合ってもらえませんか?ダメですか?


<直也>

・悪いが付き合う事は出来ない。


<菜々>

・どうしてですか?彼女いるのですか?


<直也>

・プライベートの事は、菜々には話す事は出来ない。

この話は終わり、帰るぞと言って菜々に車に行こうと話す。

(ただのドライブが意外な告白の展開となった事に直也は正直動揺した)


<菜々>

・私諦めませんから。返事は1週間後の14日に、会社の屋上で来てくれるまで待ってます。私絶対諦めませんから。

<直也>

・おい?勝手な事言うなよ。そんな約束しないからな。帰るぞ。

(なんか、状況が悪くなってきたので、帰りを急ごうとする直也)


<菜々>

・私。先輩信じて待ってますから。来てくれるまで。ともう一度言って、車に乗る。

(菜々は、会社の駐車場に着くまでほとんど口を開かなかった)


<直也>

・車の中で、菜々の姿を横目にしながら、少し気まずい直也であった。



*会社の駐車場に着いた直也は、菜々と別れた。

直也は、こんな事になるなら、優子を迎えに行っておけば良かったと後悔しつつも、菜々から告白されて、嬉しかったのも事実であり、それにデートの時間を考えると、今日のデートの4時間は、優子の1ヶ月分のデートの時間。

優子の事は好きだけど、会える時間の少なさが、直也の気持ちに少し変化が出てきているのである。優子に嘘をついてまでの、菜々とデートした事が何よりの証拠だ。


このデートが後に大変な事になるとは、直也は予想も出来なかった。


また。優子は、7日の今日会えない事に、「仕事なら仕方がない」と割り切って考えていたのである。また、菜々は、というと告白したものの彼女が居るであろうと思いつつ、14日に直也が来てくれる事を願おうと思うのである。

直也には、気持ちの変化?と新たなる女性の影、優子は直也を思い信じる毎日。さてこれから起こりうる試練の数々、どのような展開になっていくのだろうか?


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