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僕はゼネラルマネージャーになって、プロ野球の世界で夢を叶える  作者: 柿井優嬉


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怪物

「…………」

 驚いた。

 何がって、茂木選手だ。

 彼は、僕に宣言した通りに、アローズとの対戦で結果を出したのだが、なんと、以前に西園寺選手がやったのと同じく二打席連続のホームランを放ち、その西園寺選手の打席では自分がされた内角を果敢に突く攻め方ですべてアウトに切って取るという、やられたそのままのかたちの完璧なリベンジをやってのけたのである。

「すごすぎる……」

 言葉で表す以上に、そのプレーはすさまじかった。

 僕は思い違いをしていた。西園寺選手は獲らないで良かったのだ。いや、獲るべきではなかったとの表現のほうが合っているだろう。

 自分はかなり高く茂木選手を評価していた気でいたけれども、とんでもない。それですら過小評価だったのである。彼は、怪物と呼ぶに値する、ものすごい能力のプレイヤーだ。

 そして、町田投手のピッチングも素晴らしく、七対〇という圧勝で一戦目をものにすると、第二、三戦でも茂木選手を中心にロケッツの面々は、よく打って、よく投げて、よく守ってと躍動し、まったく危なげのない試合運びで連勝して、こちらが強敵アローズ相手に三タテを食らわすこととなった。

 結果、この三連戦が始まる前はゲーム差が五あって、全部負けて八まで開いてしまう心配をしていたというのに、一気に二ゲーム差となり、首位がもう少しで手に届くところまで迫ることができたのだ。

 茂木選手は、この活躍により完全にレギュラーの座を自分のものとして、スタメンに名を連ね続けることになった。それも、チームの顔である四番バッターだ。今までその役目を担っていたジール選手は七番となり、打線の強度は格段に上がった。


 ただアローズもタフなゆえズルズルとはいかず、ペナントレースは、ロケッツとアローズが競った二強の状態で、ずっと進んでいったのだった。


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