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【完結】動物と話せるだけの少女、森で建国して世界の中心になりました  作者: なみゆき


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7/12

6ー新たな王国の誕生

 森の楽園が完成してから、数日が経った。 私はパンの耳を焼きながら、ふと空を見上げた。


「……最近、動物の数、前よりも増えてない??」



私のその予感は、見事に的中していた。

森の入り口には、王都から逃げ出してきたペットたちが、長蛇の列を作っていたのだ。


「ミルフィーからお話を聞いたので、ぜひミナ様に会いたいニャ!」

「王宮の水、ぬるいワン!そして、楽しくないワン!」

「クエッ! 王妃の相手、もう限界クエッ!」

「カツラもみんな奪い取るものがなくてつまらない」


猫、犬、フェレット、インコ、カメ、ハムスター

―― そして、なぜか観賞用の金魚までが、袋に入って跳ねながらやってきた。


王都では、森へ動物たちが移住してしまったため、ペット不足が深刻化していた。


「うちの猫が“もう人間とは暮らせない”って言うんです」

「犬が家のの門を噛み、出奔しました」

「金魚が泡で“さよなら”って書いてました」



ついには、一部のペット好きの貴族まで、森に移住を始めた。


「ミナ様、我が家のフェレットが“森に行く”と言いまして……私達はフェレット抜きでは生きていけないので」



森は、動物と人が共に暮らす“新たな王国”へと変貌していった。


私は自然と、その中心に立つことになった。


「代表とか、そういうのはちょっと……」


そう言いながらも、動物たちは勝手に

「ミナ様の玉座」として切り株を飾り始めていた。

•インコが「ミナ国歌」を作曲。

•リスが「ミナ通貨(パンの耳)」を発行。

•フクロウが「ミナ憲法」を朗読。

「昼寝は義務」

「パンの耳は税金」



私は頭を抱えながらも、笑って受け入れた。


「じゃあ……みんなが幸せなら、それでいいよ」



その言葉に、動物たちは一斉に鳴き声を上げた。


『ミナ様、ばんざーいニャ!』

『ミナ王国、万歳ワン!』

『クエッ! パンの耳、値上げ反対クエッ!』


こうして、森に“新たな王国”が誕生した。


それは、動物と人が心を通わせて暮らす、世界でいちばん優しい国だった。


そして王都は

――ペット不足で、ストレスで崩壊寸前だった。

お読みいただきありがとうございます。

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