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今後はVRゲームの中世でのんびり暮らすので、私を探さないでくださいっ!  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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89/93

第89章

〜〜〜☆☆☆



 ゾンビキングの熱心な心意気に驚愕と感銘を受けた各国からやってきた国賓達がざわつき始める。あれほどまでに我々の国々を支配してきた悪の根源だったが、その償いとして今のゾンビキングの考え方に変わったことで人々は共感さえ覚えるのだったーーー



女帝ジェルソミーナ「まぁお主の今の気持ちに偽りが無いことは確かめようがないが、なるほど理解はしよう。しかしな、各国の苦しめられた恨みはそんなお主の安易な心変わりだけで許されるべきではなかろうに。今後の農業の取り組みプランだけでは人々は決して幸せにはならないだろう。そういうプランは各国でそれぞれ取り組むものだ。それが国家もいうもの。よって、お主どものこの星での支配はもはや不可能。私が宇宙空間でそれぞれのワールドを気づき上げてこれたのは無謀な手段ではなく、お互いの理解の上でこそ達成することが出来たんじゃからな!そこでお主に提案じゃが、お主もまだ若い。今からワシが辿ったように君達の星を探しに行くがよいぞよッ!」



女帝ジェルソミーナの意外なプランに驚きを隠せないゾンビキングは凍りつくのだった。パイソン閣下とカエラ女王も事の次第を把握できないでゾンビキングの出方を伺う。



パイソン閣下「ジェルソミーナ様、確かに貴方のお考えも解りますよ。しかしもしかすると貴方のお考えとは違ってゾンビキングの出した「農業立国」の条件が気に入られている国賓の方々もいらっしゃるかも知れませんからね!」


女帝ジェルソミーナ「ふ~ん、アンタはわかったような口を聞くのは一億年早いわよ!この私が宇宙空間での支配の旅を続けた経験知に基づいたこの考えをそう簡単にあなたが理解することなんて出来やしないのも当然ね。でもね、若気の至りだったかもしれないがこのゾンビキングのエゴによる戦いの歴史はそんなに簡単には変えられやしないのもまた事実。だから恩義があるかもしれないがこのゾンビキングをこのままこの星に留まる事など許されざることなのじゃッ!おい、ゾンビキングや。お主もこの支配を諦めてとっととこの星からゾンビマスター共を引き連れて出ていきやがれィッ!」



先程までざわついていたサミットに居並ぶ国賓達が女帝ジェルソミーナの罵倒の叫びに目ん玉が飛び出んばかりにおののく。パイソン閣下もカエラ女王と向き合って驚きを隠せない様子でお互いに目の前のワイングラスを持ちあげる指が小刻みに震えているのだった。ようやく青ざめながらもジェルソミーナのプランを飲み込まざるを得ない様子でゾンビキングは立ち上がるや、静かにホールの窓辺まで歩み寄り漆黒な今宵の遠くを見透かすようにして景色を眺めながら、彼の頬には涙が伝う。暫くしてジェルソミーナに向き直ると呟くように話し始めるのでしたーーー



ゾンビキング「わかったよ、ジェルソミーナさんよ。アンタの勝ちだよ!そうさ、この宇宙空間を支配し続けてきたアンタだからこそ俺の本当の気持ちを理解したんだろうよ。結局のところ「農業立国」などと綺麗事を並べて好条件で国賓達の賛同を得た暁に俺らゾンビ達の支配下に入れるのが目的だった。しかし俺の中での本音としてはどうしても良心が痛むんだよ。それをアンタはすぐさま察知して俺のプランニングを崩してこの星から俺たちを逃がそうとしてくれたんだね!アリガトよッ!」



ゾンビキングの涙でクシャクシャのその表情と彼の新たなる決意を感じた国賓の一同は、連鎖したように震えて涙ぐむ。その歓喜のあまりそして一人、一人と拍手を高鳴らせてゆくーーー



パイソン閣下「お主も泣かせるじゃねぇかッ、格好良きだぜ〜ッ、yeah!」





///to be continued!!☆☆☆〜〜〜










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