表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
次は絶対に幸せになって見せます!  作者: Karamimi
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/62

未だにヒューゴ様に絡まれます

貴族学院に入学してから、2ヶ月が過ぎた。なぜか1度騎士団に見学に行って以降、ライアンから定期的に騎士団の稽古を見に来るよう、誘われるようになった。どうやら毎週一般公開を行っているらしい。


相変わらず人気の高いライアンだが、なぜか休憩時間になると、必ず令嬢たちを押しのけ、私の元にやって来るのだ。先日はライアンのリクエストで、お肉入りサンドウィッチを持って行った。


せっかくなら騎士団員とも仲良くなりたいと思っているのだが、なぜかライアンに邪魔されて、あまり話が出来ていない。ただ同じクラスの令息たちとは、騎士団内でも話をするようになった。


そう、クラスの皆とはすっかり仲良くなった。そのお陰で、毎日楽しい学院ライフを送っている。ただ、相変わらずヒューゴ様が私に絡んでくるので、お妃候補に名乗りを上げている令嬢たちからは、敵意むき出しにされているのだが…


そういえば、そろそろ男爵令嬢のクラシエ様との仲を深めている頃だ。1度目の生の時に、ヒューゴ様が寵愛していたクラシエ様。きっとクラシエ様との仲も深まれば、私には見向きもしなくなるだろう。


それまでの辛抱ね。そう思っているのだが…


「マリア嬢、僕と踊ってくれますか?」


今はダンスの授業中。私たち貴族は、子供の頃からダンスのレッスンを叩き込まれてきた。その為、一応貴族学院にもダンスの授業はあるものの、どちらかと言うと踊りたい人だけ踊るというスタンスなのだ。



1度目の生の時の私は、ヒューゴ様と踊りたくて熾烈なヒューゴ様争奪戦に参加していた。でも今回はリリアやミリアナ、ライアンたちとゆっくり過ごしていいるのだが…


真っすぐと私の方にやって来たヒューゴ様が、スッと私に手を差し伸べて来たのだ。


「あの…私は…」


あなたの後ろで、私をすごい形相で睨みつけている令嬢たちがいますよ。その人たちと踊って差し上げては?そんな思いから断ろうと思ったのだが…


「せっかくダンスの授業があるんだ。踊らないなんて良くないよ」


そう言うと、私の手を掴み、ホールの真ん中までやって来た。仕方ない、1曲踊れば満足するだろう。それに、きっと睨みをきかせている令嬢たちが、後で押し寄せてくるだろうし。


そんな思いから、ヒューゴ様とダンスを踊る。そういえば1度目の生では、何度もダンスを踊ったな…あの時は嬉しくて、ついヒューゴ様に色々と話しかけていた。でも、相槌を打つだけで、ほとんどヒューゴ様からは話をしてくれなかった…


また辛い事を思い出してしまった。ヒューゴ様といると、辛かった1度目の生の時をどうしても思い出す。もうあんな思いはしたくない…


「マリア嬢、どうしたんだい?悲しそうな顔をして…体調でも悪いのかい?」


「いいえ、ちょっと悲しい事を思い出してしまって…気にしないでください」


本当は気にして私から離れて欲しい。でも、王太子殿下でもあるヒューゴ様にそんな事は言えない。


「それならいいんだが…もしかして、令嬢たちの事かい?すまない…彼女たちにはきつく言っておくよ。それよりも、マリア嬢はダンスが上手だね。とても踊りやすいよ。君となら、何曲でも踊れそうだ」


「ありがとうございます。殿下もとてもお上手ですわ。でも、殿下と踊りたい令嬢がたくさんおりますので」


今も私を殺気立った眼差しで睨みつけている令嬢たち。お願いだから、彼女たちと踊ってあげて。ちょうどそう伝えた時、1曲目が終わった。


「殿下、踊って頂きありがとうございます。それでは私はこれで…」


「彼女たちとはいつも踊っているから大丈夫だよ。せっかくだから、もう1曲…」


「殿下!!次は私と!」


「いいえ、私と!」


「キャァ」


案の定、私を押しのけ、令嬢たちがヒューゴ様の周りに押し寄せてきた。どさくさに紛れて、思いっきり突き飛ばされてしまったため、バランスを崩して転びそうになってしまった。


「おい、大丈夫か?マリア」


そんな私を受け止めてくれたのは、ライアンだ。


「ありがとう、ライアン」


「あいつら、わざとマリアを突き飛ばしたよな。一言文句を言ってやる!」


「待って、ライアン。私は大丈夫だから。それよりも、ここを離れましょう」


戦場と化したホールの真ん中から、一刻も早く抜け出したいのだ。


「はぁ~、お前は本当に。せっかくだから、俺たちも踊ろうぜ」


何を思ったのか、急に私と踊り始めたライアン。結局3曲もライアンと踊ったせいで、クタクタだ。そんな私たちのダンスを見た皆も、なぜかダンスを踊っていた。


その上


「マリアちゃん、俺とも踊ってよ」


「俺も」


と、令息たちに声を掛けられる。ただライアンが


「マリアは疲れているんだ。こいつ、体力ないから。また別の機会にしてやってくれ」

と、断っていた。失礼ね、これでも私は体力のある方よ!そう抗議しようと思ったが、久しぶりに踊って疲れたので、何も言わずにそっとしておいた。


それにしてもヒューゴ様は、いつになったらクラシエ様との仲を深めるつもりなのかしら?もうとっくに仲を深めてもいい時期なのに…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ