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万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第3章 王都前の騒動編
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再始動

新章です

 三日の休暇をそれぞれ満喫した俺ことケータ・カガミ、リア・スプラウド、ファニ・アルバンスはさっそく翌日から宿泊地である宿フツフツ亭の一階食堂にて今日の予定を確認していた


「昨日話した通り今日はギルドに行こうと思うが、その前に行きたい場所があるんだ」


「行きたい場所ですか?」


 そう疑問符を浮かべたのはリア。瞳の色と同じ青く透き通る髪を肩まで下ろしている少女で、彼女は獣人であるためその特徴である耳と尻尾が生えている。首元にはその人物の立場を表す首輪が付けられている、そう奴隷である。ひょんなことから彼女と知り合い、事情があってこの娘の主人をしている。決してやましい感情などでなっているわけではない。今は主人として慕われているがいつか、リアが望む日が来るときにこの関係の象徴である首輪を外せたらと思うが、前途多難なのが否めない


「儂らはケータに反対する理由もないのじゃから問題はないのじゃが、して行先は何処じゃ?」


 行先についての質問をしてきたのはファニ・アルバンス。銀髪の長髪を二つのリボンでおさげにしている和服少女である。万能神オルティという神の御使いらしいが普段のファニは寝ているばかりの印象を持つため、本人は誇り高き役職と語っていたがとてもそうは見えない。しかし実力に関しては俺より強いのだからなんとも言えないものである


「質問の答えだが、行先は俺が休日に行っていた道具屋だ」


「ご主人様が昨日、ずっとポーションを作っていたのに関係するんですか?」


 リアの言う通り、俺は昨日一日中ポーションを作っていた。ユフィさんから貰った教本と永遠にらめっこをしながら様々なポーションを調合していたので今では調合スキルはLv.7まで上昇している

 今回ユフィさんの所へ行くのにはこれが関係している。まぁ簡単に言えば作ったポーションを見てほしいのだ。この世界でポーションがどのように普及しているのかをよく知っている専門家に見てもらえれば、この先のポーションの使い道が分かるだろう。作った当初は金策で売ろうと思ったのだが、自分の作ったポーションがもしもこの世界では貴重で流通の少ないものだったら?そんなものを軽く市場に流した時、その結果は目に見えて理解出来る

 市場混乱である。そんなことを俺は望んでいないために意見を聞きに行こうと決めたのだ


「まぁ色々と意見を聞きに行こうかと思ってな」


「ではその後にギルドに行くということですね」


「それじゃあ方針も決まったし行動開始といこうか」


 パン、と手を叩き音を鳴らすことで予定確認の終了を告げる。席を立ち早速出発をしようかと思ったところでこの宿屋の従業員であるシオンさんに声をかけられた


「ごめんケータさん今いいですか?ケータさん宛にアレックスくんから伝言を預かっているんですが・・・」


「アレックスが?なんだろう・・・」


「いつでもいいので今日ギルドに来てください、とのことです」


 ギルドに来てくださいって、ギルドに行く予定はあるから問題ないが何の用があるんだろうか

 いくら考えても答えの出ない問題をとりあえずおいといてひとまずはシオンさんに礼を言う


「伝言ありがとうございます、シオンさん」


「いえいえ、では私は失礼しますね」


 そう言ってシオンさんは仕事に戻っていく。隣でファニが伝言についての質問をしてくるが、分からんとだけ答えてユフィさんの道具屋へ向かった


 ーーー


 カランカラン


 道具屋へ着いた俺はさっそく店の扉を開け鈴を鳴らした。その音に気付き奥から出てきたのは、目的であるユフィさんだ


「いらっしゃいませ~、あら、ケータさんじゃないですか。今日はどのような御用ですか?」


「今日はユフィさんに相談したいことがありまして」


「相談ですか・・・、では商談室でお話をしましょう。ご案内しますね」


 用件について話すと場所を変えるとのことで外の扉にかけていた札を開店から閉店にし案内してもらった。通された部屋は商談室というだけあって机や椅子という最低限の設備だけではなく、商談相手へ見せる用の絵画や花が飾られていた


「おかけください。それで相談とは何でしょうか?」


「実はユフィさんから頂いた本を参考に調合したポーションを見てもらおうと思いまして」


 内容を話しさっそく無限収納からポーションを取り出し机に置いた。一呼吸してその教えて欲しい具体的な部分について話す


「このポーションの完成度とその価値を教えて欲しいんです。そしてこれをどれくらい市場に流してもいいのかということも」


「なるほど。ケータさんは作る機会があっただけでこれを生業としているわけでは無いから私の所へ来たのですね。分かりました、少しポーションをお借りしますね」


 ユフィさんはポーションを手に取り、目の近くや離したりして中身を見つめる。その行為についての意味は分からないがユフィさんの目に何かが起きているのに気づいた。これはスキル使用による魔力反応だろうか


「ご主人様、かすかに魔力反応が感じられますが何かわかりますか?」


「ユフィさんがおそらく何かのスキルでポーションを調べているんだと思う。鑑定ではないようだが」


 隣でリアが獣耳をピコピコ動かしユフィさんから発せられる魔力についての疑問を聞かれる。鑑定であのように魔力が放出されないので別なスキルだと思うが気になるな・・・、しかし鑑定をするとまずい気が、何か良くないことになりそうな予感がしたのでやめておく


「ケータさん、調合スキルのレベルは今いくつですか?」


「今は7です」


「そうですか、ではこのポーションは何個作りましたか?」


「100個です」


 ユフィさんからの質問に虚偽なく答える。数は正直引かれるかな、と思ったがここは正しい反応も知りたいので嘘はつかないでいた。俺の返答を聞きポーションを再度見てふむふむと頷くと持っていたポーションをこちらに返してくる


「まず、こちらお返ししますね。では率直に言いましょうか。ケータさん、こちらのポーションは市場に出すことは出来ません」


 作ったポーションはどうやら売ること叶わずのようだ


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