PTPの会議
今回は別視点です
新キャラいっぱいです
ラタル領の王城にて、一つの会議室に5人の人物が集まり椅子に座っていた
それぞれ目の前には事前に用意した報告書という名の紙束が置かれており、全員が集まっても報告書に目を通すためまだ会議は始まっていない
やがて全員が報告書に目を通したのを確認すると私は立ち上がり会議の始まりを告げた
「それでは会議をしたいと思います。私ことハルヒメ、ミキさん、イオくん、マイさん、イヌイさん、と全員が揃ってることを確認しましたので始めます。第一の議題ですが、イヌイさんの報告書にあったケータという人物についてです」
今回は私が司会進行をし会議は始まった。私は手に持った書類に視線を落としながら議題について話を続ける
「このケータという人物ですが、封巫女と共に迷宮を封印したそうです。この迷宮については既にご存知かと思いますが平均レベルは30程の、迷宮法が基準としたレートにしてS級迷宮となります」
「そこで問題なのはケータとその仲間、合わせて3人と封巫女もプラスした計4人で迷宮を封印することに成功した、ってことか」
黒縁の眼鏡を掛けたイオくんが渡された資料に目を通しながら議題点を考察した
彼はこういった話では書類に記された必要最低限の情報で何が問題なのか、重要かを瞬時に理解するほど頭が回る。毎度のことながらもそれに感服する
「はい、更に私の精霊術でその後の動向を少し監視していたのですが感知されました」
「ヒメの精霊術を?索敵能力に長けてるのかしら」
「魔道具という線はないんじゃろうか?」
ミキさんとマイさんが報告にそれぞれ疑問を口にすると私の代わりにイヌイさんがそれに答えた
「おそらくミキの言ってる方が正解だ。俺はヒメからその話を先に聞いていたから調べてみたんだがヒメの精霊術を感知する魔道具は宝具しかこの世には存在しない」
「宝具……ね、大体の宝具はそれぞれの国が管理してあるから魔道具の線は除外しても良さそうね」
「ヒメっちの精霊術を感知できるほどの索敵能力、興味深いんじゃよ」
マイさんの言う通りもしも私の精霊術を感知する索敵能力があるのならそれに興味を持ってしまう。今後そういった事があった時を想定して、対応の仕方を事前に考えられるのならばそうしたい所である
「このケータって冒険者なんだよな、何故こうも情報が少ないんだ?」
「あぁそれはギルド自体が情報を隠してるからだと思うぞ」
イオくんの言う通り報告書に記されたケータについての情報はあまりにも少なすぎる、皆がそれに疑問を抱いただろう。イヌイさんがそれについてギルドが情報を隠蔽していると言ったがギルドがそこまでするほどの人物なのだろうか
「ギルドが情報を秘匿してるってことはそれ程このケータって子に何かあるって事よね。イオが会いたいとも言ってたからここに呼ぶのもいいんじゃないかしら?」
確かに全員でケータの事を見ればどれほどの人物か判断もできるだろう。問題はどう呼ぶか、ギルドの意思を超える材料があるだろうか
私が思いつくのは一つしかない
「呼ぶとしてもどうやって呼ぶんだ?俺達の私情なんかじゃギルドの意思は揺るがないぜ」
「私の思いつく限りでは、レオ様の名を使えば可能かと」
「「「「それだ(じゃ)」」」」
この場の全員の意見が一致した。レオ様とは私達この5人組グループ、PTPの主たる人物でこのラタルの第2王子である。今はこの場にはいないためすぐさま実行出来はしないが私達がわざわざ確認しなくても許可は貰えるだろう。しかしこういう事をきちんとやるのには意味があるものである
「とりあえずこのケータについてはここに呼ぶことで決定だな。許可は私が取っておくわ」
「ミキさんお願いします。それでは次の議題ですが…」
そうしてケータの件についてひとまず解決したので会議は次の議題に進むのであった




