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興奮について

 うちの店は基本的にホストを指名していただく必要があるが、勿論姫や殿を連れてくることもしばしばある。強制して店に連れてくるのは店長の僕から見てもNGなのだが、それを一つのプレイとしてやっているホストがここに一人いる。


 コイツは見た目もいいし頭もいい、ホストを戦場と捉えている軍神?みたいな奴でお客様からは【孔明】と呼ばれている。


 幅広い知識でプレイヤー(お客様)を翻弄して弱みを握り攻め立てる事をするのだが、欠点もある。


 頭を使いすぎるあまりオーバーヒートしてしまい、バカになってしまうのだ。天才とバカは紙一重という言葉はコイツにつけられたようなものだ。



ユイヤ「よぅ変態メガネくん、今日も殿方沢山引き連れてなにするの?」 


センヤ「口の利き方には気をつけろよホモメ〇ガキ野郎」


ユイヤ「今日もあれやっちゃうの?」


センヤ「行きましょう…お客様。」



 センヤはうちのNo.6で早〇田のエリートホストなのだ。口は確かにうるさいけどやって欲しいことを伝えたら素直に取り組んでくれるから、根はいい奴なんだよな。キャラとしてそうしてるのかな?まぁセンヤは厳し目の教育系上司兼…だからね。しょうがないのかもしれない。


 センヤは姫を連れてくることはないが殿方を連れてくる事が多い。大体中年位の男性客ばかりだ。


 センヤは知識を披露したりして殿方に詰め寄るのだけれど、たまにセンヤよりも頭がいい殿がいる時は、ご自慢の技が使えなくて逆に追い詰められる。


 その時今にも泣きそうになったけど今では、興奮しているらしい。新たな知識を覚えることと、自身を罵倒されている事に敏感らしいからその興奮してる様はまるで、ムチで叩かれる馬。叩かれれば叩かれるほど興奮のボルテージが高まり、身体に現れるほど。



センヤ「はぁ…はぁ…はぁ…もっと…もっと…チョウダーイ!!」



 教育系上司兼ドM馬野郎がうちのNo.6センヤなのである。興奮のボルテージが抑えきれなくなると倒れてしまう為、程々にするよう最近注意している。



テルヤ「店長!センヤが倒れました。代わりお願いします。」



 来たか。僕はヘルプの時に行くことが多いし、一応ここRu.Blueの店長を務めてるだけあってそれなりの事はできる。


 そして僕がついたポジションは相談・なだめる系年下上司である。仕事の愚痴や物事を洗いざらい話す殿方をなだめる赤ちゃんプレイをしている。


 どうやって稼いでいるかって?単純なことさ…



店長「そうだね、〇〇は悪くないもんね。」


殿方「うゅ…じょうち〜喉が渇いた!」


店長「〇〇は何が飲みたいのかな?」  


殿方「じょうちのホワイトジューチュが飲みたいでチュ。」


テルヤ「ハイ!店長オリジナルドリンクのホワイトスカッシュ度数48%1本入りまーす。」



 こうやってお店に出しているオリジナルドリンクを哺乳瓶に入れて出している。はっきり言う、無理だと。


 相談系は全然いい、だけど赤ちゃんプレイは僕のハードルを越えてるような気がする。



ユイヤ「僕もなだめてくれないかなぁ…」


テルヤ「ささ、持ってきましたよ。」



 まぁいいさ。昔よりは。こんなに笑って過ごせる日々があるだけでも無問題みたいなところあるし。


 センヤは今日は出てこれないかな?一度興奮すると長時間経たないと治らないからな。一応うちの仮眠室で寝かせて入るけど…


 閉店後


 はぁ…今日も疲れた、とりあえず後片付けをしてゴミを分別して…と、お?センヤが生き返ったか。



センヤ「すいませんでした!!」



 センヤはジャンピンク土下座をかました。いつもの事、いつもやっている事だから慣れてるよ!次からは気をつけてね。



センヤ「はい、店長の添い寝には感動しました。」


センヤ以外のホスト「は?」


センヤ「お母さんの様な包容力についつい心が歪まされて、また興奮するとこでしたよ。」


ユイヤ「僕の店長に何してんだこのク〇メガネ!」


センヤ「店長と添い寝したこと無い奴の言葉なんて聞こえなーい。」


ユイヤ「表でろッ!」


センヤ「聞こえませーん。」



 笑って過ごせる仕事ってあまりないような気がするな。じゃれ合う姿を見るのが本当に楽しいし、元気を貰える。


 そうだ、明後日から一緒に働いてもらう新人がいるんだけどちょっといいかな?


 こっち来ていいよ、入って入って。



レンヤ「どうもこんにちはレンヤっていいます。歳は18です。」


テルヤ「久々の新人ですね。」


ユイヤ「18って…ここ学校じゃないんだから厳しいよ。覚悟あんの?」



 レンヤが怯えているだろうが。まったく…そうやってまた新人潰しをしようだなんて思ってないだろうな?



ユイヤ「いや、ちが…そうじゃなくて…」


センヤ「怒られると興奮してしまいます」



 じゃあ明日はお店休みだし、暇がある奴はここ集合ね。レンヤは絶対来てね。お店のあれこれを教えるから。



テルヤ「他の奴が来なかったら店長とレンヤの二人っきりってことですか?」



 まぁそうなるだろうね。それはそれでもいいし、レンヤが仕事を早く覚えてくれるかもしれないからね。



ユイヤ「店長と二人きり…」


センヤ「店長と抱き合い!」


 

 コイツらときたらまた良からぬ妄想を立ててるな。無視しとこ。じゃあ明日の10時集合って事で解散!!



No.6ホスト:センヤ(千也) 180cm/70kg

      黒髪センターパート

      童貞22歳

      本体:メガネ


新人ホスト:レンヤ(蓮也) 165cm/55kg

      ピンク髪ウルフレイド

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