↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移したけど、低スキルでもやっていけますか?(弓道経験は有ります)  作者: sooomen


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/77

第1話:魔力底辺の落第者

「なんだその貧弱な魔力は! 『ボム・プチ』……ただの種火ではないか! 失せろ、役立たずめ!」

王立魔導師団長のダディスの怒号が、豪華絢爛な謁見の間に響き渡る。


僕——橘(たちばな) 蓮(れん)は、足元に落ちた自分の影を見つめていた。


強豪校の弓道部で汗を流していたはずの僕は、突如としてこの異世界『アルカディア』に召喚された。

この世界は『魔力こそが全て』。

筋力を鍛えるなど野蛮人のすることであり、刀や弓といった物理兵器は「魔法を使えない弱者の玩具」として徹底的に見下されている。


「蓮、悪いな。お前みたいな足引っ張りと同郷だと思われるのは迷惑なんだわ」

隣でそう嘲笑うのは、同時に召喚されたクラスメイトの佐藤だ。


奴が測定水晶に手をかざした時、空間を焼き尽くすほどの【上級・爆炎魔法】が発動した。

王宮の連中は「勇者の再来だ!」と手を叩いて大はしゃぎ。

一方、僕の計測結果は最低ランク。

適性魔法は『ボム・プチ』。指先にとぼけた種火を灯すことしかできない、初級中の初級魔法だった。


「即刻、追放だ! 最前線の落ちこぼれ集団『辺境警備隊』へ出向させよ!」

衛兵たちに突き飛ばされ、僕は謁見の間を追い出された。


手元に残されたのは、召喚された時に一緒に転移していた僕の愛用品——黒漆塗りの和弓と、数十本の矢が入った矢筒だけだった。


「種火、ねえ……」

僕は指先にポッと灯る小さな炎を見つめる。


彼らは知らない。

僕がただの高校生ではなく、毎日のように何百本もの矢を放ってきた『弓使い』であることを。

そして——物理と魔法が組み合わさった時に起きる「物理法則のハック」を、この世界の誰もまだ理解していないことを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。