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花と笑顔にピントを合わせて(大石早苗)

女子高校生:早苗の恋愛模様

 愛知県美浜町にある高校の校舎。大石早苗は、華道部の部室に並ぶ花瓶の前で腕を組んでいた。文化祭の展示に出す作品を仕上げなければならないのに、どうにも形が決まらない。


「……もうちょっと華やかさが欲しいんだよな」


 小さくつぶやいたその時、扉ががらりと開いた。


「やっぱりここに居た」


 入ってきたのは同じクラスの花田健一。写真部所属で、首からカメラを下げている。にこっと笑って歩み寄る姿に、早苗は少しだけ胸がざわめいた。


「あ、花田君」

「お邪魔するよ。文化祭でコラボする展示の打ち合わせに来たんだけど……すごいな、これ。花ってこんなに種類あるんだ」


「見た目は綺麗だけど、組み合わせが難しくて……。花田君に撮ってもらうなら、ちゃんとした作品にしたいんだけど」

「いや、十分いいと思うよ。ほら」


 カメラのシャッターが切られる。二人で画面を覗き込むと、自然と顔が近づいた。


(あっ……)

(わっ……)


 二人は照れながら慌てて距離を取った後、気を取り直してもう一度カメラの画面をのぞき込む。画面の中では、早苗の生けた花が光を浴びて輝いていた。


「わ……奇麗。同じ花なのに、全然違って見える」

「角度で印象は変わるからな。写真撮るならどっちも奇麗だよ、花でも、人でも」


 さらりと言う花田に、早苗の頬が熱くなる。


 文化祭に向けた準備を重ねる日々、二人は自然と一緒に作業することが増えた。


「この赤、ちょっと強いかな」

「じゃあ緑を足してバランスとろうか」


 真剣に話し合いつつも、冗談を交えれば笑いがこぼれる。そんな時間が心地よくて、早苗は部室に行くのが楽しみになっていた。

 ある日のこと。花を選んでいる早苗の背後で、カメラの小さなシャッター音がした。


「ちょっと! 今、私を撮ったでしょ!?」

「ん? ああ、ごめん。自然な感じがよくて」


「花を撮るんじゃなかったんですか!」

「花も撮ってるよ。でも、花を生けている早苗さんも奇麗な表情してるから」


(なっ!! もうっ!!)


 さらっと言われ、早苗は耳まで真っ赤になる。


 気づけば、花田は準備の合間に早苗を被写体にするようになっていた。資料をめくる横顔、真剣に花を扱う手元、笑った瞬間。撮られるたびに「やめてください!」と抗議するのに、「これは写真部の活動だから」と言って、花田は削除をしてくれない。


「早苗さんで俺専用の写真集作っても良い?」

「ばかっ! やめてください!」


 そんな冗談を言われるたびに心臓が落ち着かなくなるのを、早苗は否定できなかった。


 そして迎えた文化祭当日。展示室には華道部の作品と写真部の作品が並び、予想以上に華やかな空間ができあがっていた。華道の作品と写真の作品が同時に展示される面白い空間に会場は賑わっていた。


「すごい、思ってたより人が来てる」

「写真と花、相性いいんだな。早苗さんのおかげだよ」

「い、いやいや! 花田君の写真だからです!」


 二人は笑いながら互いの作品を褒め合う。そして、顔を赤らめて少し視線をそらした後、また二人で会話を始める。そんなやり取りを続けながら、訪れる人たちの反応を見守った。


 写真のデータを順番に映写していると、写真部の友人がスクリーンにある映像を映し出した。


「おーい、花田! こっちの写真も展示しようぜ!」


 そこに映ったのは、花瓶を抱えて笑う早苗の姿。まるでモデルのように自然で美しい。


「な、なにこれっ!? スクリーンに映写するなんて聞いてません!」

「ちょっ! おい! 何、勝手に映してるんだよ!」

「いやいや、花田って、早苗ちゃんの写真、沢山撮ってたし」


 友人の言葉に、花田が慌てる。


「そりゃ撮るだろ! だって奇麗な顔してるんだから!」

「ちょっと! やめてください! 恥ずかしいんですけど!!」


 大きめの声を出す花田と、照れて真っ赤になる早苗に、周囲から「お似合いじゃん!」と笑い声や拍手が一気に広がる。早苗は顔を覆って俯いたが、胸の奥では不思議と温かい気持ちが広がっていた。


(もう! こんな気持ちにさせられるなんて!! 花田君のばか!)


 文化祭が幕を閉じ、後片付けが終わると、早苗と花田は夕暮れの校門を並んで歩いていた。


「今日はありがとな。早苗と一緒だったから、楽しかった」


(えっ!? 早苗!?)


 自然に名前を呼ばれた瞬間、早苗の心臓は大きく跳ねた。


「あ、ごめん、呼び捨てで呼んじゃった……」

「いえ、別に……私も。花田君とだから、最後まで頑張れた」


 沈黙が続き、オレンジの光に包まれた中で、花田が言った。


「そっか。じゃ、これからは早苗って呼ぶわ」

「えっ……!」

「嫌?」

「嫌じゃ、ないです……」


 口ごもる早苗に、花田が続ける。


「今度、二人で花広場に行かない? それでまた写真撮らせて。花と一緒に、早苗も」

「私も……撮るの?」

「うん、撮りたい。て言うか、花よりも……むしろ早苗の方を」


(もう! そんな風に言われたら恥ずかしい! それに、こんなに急に早苗、早苗って連続で言われたら照れる!!)


 早苗の心臓が暴れて止まらない。早苗は顔を赤く染めながらも、小さく頷いた。


「わかった……良いよ」


 照れと嬉しさが入り混じった声が、夕焼けの校門に溶けていった。

 ――涼しい秋の夕暮れ。花とレンズが結んだ縁は、確かに芽吹き始めていた。

名前:大石早苗おおいしさなえ

職業:高校生

好きな事:日本の華道

年齢:17

身長:162㎝(5'4")

体重:47㎏(104lb)

誕生日:2月11日

星座:水瓶座

血液型:B型


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