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■2026年3月31日
今日はエイプリルフールだと友人に聞いて慌てる。何も嘘をつく準備をしていない。どうしよう、どうしよう、と悩んでたら友人が
「実は今日、三月三十一日」
そこで私は今日が四月一日だという嘘をつかれていたのに気づく。
エイプリルフールじゃない日に嘘をつくのはアウトじゃない?
お題・エイプリルフール
■2026年3月31日
我が国は独裁国家だ。だから主席様の命令には逆らえない。しかし
「景気が悪いぞ、どうにかしろ」
と言われても国家が貧しいのはどうしようもないぞ。
だが他の官僚が手を挙げる。
「私の経営する弾薬工場は繁盛しております」
「ほほう、なぜだ」
「政府に反逆する国民を処刑するのに忙しいので」
お題・独裁者様の命令
■2026年4月1日
火星人が地球にせめてきた。だがその姿はどう見てもイルカ。
「いえいえ、我らは火星のタコですよ」
そんなタコいるか。
「ほら墨も吐く」
と口から黒い液体を出してみせる。じゃあ火星にはイルカはいないのか?
「いますよ、ほら」
と見せられたのは八本足の生き物。こんなイルカがいるか。
お題・火星のイルカ
■2026年4月1日
テロリストは爆弾を作っていた。それを見るボス。時限爆弾らしく、中にはコードが張り巡らされている。
「これは絶対に解除できない爆弾です」
「おいおい、そんなもの作られても仕掛ける我らが困るだろう」
「大丈夫ですよ。解除しようと、コードを切ったら爆発する仕掛けになっているので」
お題・爆弾のコード
■2026年4月1日
隣接し合う二つの国の仲が険悪になった。今にも開戦しそう。そこで片方が言った。
「我が国は貧乏だ。豊かな貴国が攻めるというのは。侵略にならないか」
すると人権派が騒ぎ立てる。ならば仕方ない、同じくらいの経済状態に揃えてから戦争だ。
豊かな国は貧しくなる過程で滅んでしまいましたとさ。
お題・フェアプレイ
■2026年4月1日
「やっぱり自己肯定感が高くないと、パフォーマンスが出せないからね」
と語る彼はいつも明るく自信ありげに振る舞っている。
「だから僕をレギュラーにした方がいいですよ、監督」
「いや君、練習しないから実力低いし」
「嫌だ! 皆に混じって練習なんかしたら、自己肯定感が低くなる!」
お題・自己肯定感の怪物
■2026年4月2日
「このペンを私に一万円で買わせてみてください」
就職面接で、求職者へペンを渡す。瞬間私は羽交い締めにされ、喉元へペンを突きつけられた。
「買わないと刺す」
私は大慌てで金を出した。その後、このペンで不合格と書く。
「そんな卑怯な!?」
と非難する求職者。どちらが卑怯だよ。
お題・ゆすりたかりペン
■2026年4月2日
テレビが華やかだったのも昔の話。憧れのディレクターになれた頃にはオワコン扱い。焼き直しの企画でないと通らない、なのに予算はカツカツ。こんなブラック環境で受ける番組なんて作れるわけない。どうすりゃ良いってんだ。
「さー、始まりました。テレビマンのブラック労働二十四時!」
受けた。
お題・テレビの衰退
■2026年4月2日
その妖刀は血を求める。ひとたび抜けば誰かを斬らずにいられない。だが魔力が強すぎて、真っ先に自分の腹を切ってしまう。
こんな妖刀を欲しがる人間に碌なのがいるわけもなく。気づけば世に悪党が減っている。
と聞いたお奉行様は呟いた。
「刀の在処、しばらく放っておくか」
お題・血塗られた妖刀
■2026年4月2日
溶けてしまいそう。
「僕には君だけだよ」
「愛してる」
耳元であなたに囁かれる。するともう抗えない。いつもそう。
「あなたのためなら」
何でも出来てしまうわ。
「ドンペリ入りまーす!」
ああ、またやってしまった。けどこれも彼がナンバーワンホストになるため。でも財布が溶けてしまいそう。
お題・溶けてしまいそう




