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突然ですが、娘ができました。2  作者: ほととぎす
第1章の7 中学3年生編 (終章)
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新しい、朝

怒涛の一日を終え、また平穏な一日・・・のはずが・・・。

  【新しい、朝】


 朝、いつものように3人で駅に向かい、3人で電車に乗る。

普段通りの朝・・・のはず。

昨日より電車は空いているし、距離だって昨日ほど近くはない。


・・・正面にいる彼だっていつも通り。


「 「おはよー」 」


 次の駅でいつものように紗奏と美沙が乗ってきて、大体いつものポジションに陣取る。


 そう、どこも変わらない日常・・・


だけど・・・そんないつもと変わらない私の額に、親友の手が伸びて来てぺたりとくっついた。


「熱あるのかと思った。顔赤いよ?」


「ううん、平気平気、いつも通りだよ。えへへ。」

と言った私に、ちょっとだけ微笑んで彼女は口元をそっと近づけてきた・・・

(後で事情聴取。)


なんだか全部バレてる気がする!


・・・


 教室に入ると、美織ちゃんと茉莉華ちゃんはもう来ていて挨拶を交わしたけど、私の心配とは裏腹に昨日のことについては何も触れてこなかった。

 (これが案ずるより産むがやすし、という事ね。)

なんて私は安堵の息を漏らした。


 そしてお昼休み・・・


「さ、梨桜~、白状おし。」

「後じゃダメ~?」

ここはあざとく上目遣いに!


「大丈夫、この辺人いないよ。ほら~。」

むぅ、やっぱり効かなかった!


「ちょっとした事、しでかしちゃって、

 それからちょっと気になってるっていうか・・・」


「ほうほう、ちょっと・・・ねぇ~~。

 そ・お・は~、見えないけど~~。」

そういって、頬をむに~~っと摘まんでくる。

自分では普通にしてたつもりなのに、かなり顔に出ていたみたいだ。


「もうっ、いじわる~~。」

その手をギュッと掴む。


「ねぇ~~、百合百合に混ぜて混ぜて~~。」


わっ!このタイミング!

このタイミングで来ますか!あなた達!


参戦してきたのは、昨日のことを全部知る二人!


終わった・・・。弄り壊される。


・・・


 それからお昼休みの間中3人のおもちゃになった私はもう、恥ずかしいやら嬉しいやらで・・・なんだか変なテンションになってしまった。


 それもこれも、み~~んな縁が悪い!

うん。きっとそう!

 帰り道、みてろ~~!


・・・


 私だけこんなに恥ずかしい思いをしてなるものか!

3人に囲まれ、弄り倒された私は、きっと覚醒したのだ!


 もう怖いものなどない!


 放課後、縁に声を掛けて教室を出ると、なんだか後ろで『ひゅーひゅー』言っていたけど、気になんてしない。


隣を歩く彼は、相変わらずちょっと読めない。

でも、いつもと違う雰囲気には気がついてるはずだ。


駅前の大きな時計のある広場で私は立ち止まる。

周りは帰宅途中の中高生でいっぱいだ。

ここだ、このド真ん中!


「はい、どうぞ!」


それだけ言って、彼の目をのぞき込む。

深く・・・深く・・・深く。


さあ、縁、アナタはどうするの?



「好きだ、梨桜。付き合ってほしい。」


顔が真っ赤になったのが自分でも分かった。


嬉しい・・・。満たされる。


でも、それだけじゃヤダ!

私は返事をせずずっと彼を見つめ続ける。

さっきよりもっと深く。


 すると・・・

 ゆっくり距離を詰めて・・・

 優しく抱きしめてくれた。

 まるで壊れ物に触れるように。

 途端に膝から崩れそうになる私を、彼は支えてくれ、


そんな彼を今度は私が力いっぱい抱きしめた。


お立ち寄り頂きありがとうございます。


3年生編、もう少し続きます。

よろしくです。

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