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非常事態
「そうなのよ」
オレの問いに淡泊に答えた。
そうか・・・。
「・・・」
何も感じなかった。
ルナ達を残し、あんな状況で死んで。心残りはいくらでもあるはずなのに・・・。
どうしてこんなにも何も感じない。
「ここではすべての感情はむになるのよ。そうでなきゃお前と話せないのよ」
戸惑ったオレに神は答えた。
「はなせない?」
「そうなのよ。困っているのよ」
困っている?なにを・・・。
いや、そもそも死んだオレはなんでここに・・・。
「お前をここに導いたのは非常事態だからなのよ。本当は久しぶりに会えたことを話に花を咲かせたいのだけど、それどころじゃないのよ」
非常事態・・・。
神の言う通り、オレ達が合うのは久しぶりだ。
まあ、一度しか会っていないのだから久しぶりない気がするけれども・・・。
前に会ったときはオレがこっちの世界に呼ばれた時だっけか。
それはともかく。
死んでしまったオレになんのようなんだろう。




