90/197
くそったれ・・・
なにが・・・。
「主どの!?」
突然ネベラが光の球になりそれから幼女の姿に戻った。
なにやってんだネベラ。いま戻ってどうする。まだ、終わって・・・。
ガクッとオレの膝が折れ、体が前へ倒れる。
なんだ・・・。
目の前にいたネベラへ倒れ、もたれるように抱きかかえられる。
「くそったれ・・・」
そう言うことか・・・。
倒れネベラに抱きかかえられたオレは、目の前に立つ女の子を瞳だけを上げ見た。
炎がすべてちりじりに消え、ネベラが幼女の姿に戻ったことで晴れていく霧の中で、女の子はナイフを持つ右手とは別に、左手に蒼銀に手に余る拳銃が握られていた。
ゲームなどでよく見る、ベレッタとかいうハンドガンに似てる。それをオレへと向けていて銃口からは微かな煙を立たせていた。
オレの体が悲鳴を上げ始める。
腹部に走る激痛と共に、腎臓の鼓動を大きく感じられ、そして暖かい何かが胸にしみる感覚と同時に体は寒く凍えていく。
「主どの・・・?」
「タクミ!」
意識が薄れゆき、最後に聞こえたのは驚愕するネベラの声と、ルナのオレを呼ぶ悲痛な叫びだった。




