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血の契約  作者: 末弟
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悪夢

白虎を落ち着かせた後、青龍や玄武達はユウスケと一緒に午後の授業に向かい、ユキオと白虎は部屋に戻る事になった。


「ごめんね……」


朝から迷惑と心配をかけてしまったことを謝るユキオは、すっかりいつものユキオに戻った様でマオ達はひとまず一安心していたが、まだ不安が消え去った訳ではない。


「して………何を見たのじゃ?」


今、思い返しても尋常ではなかった様子にマオが聞きそびれていた質問をすると、朝の時の様に小さな声で呟く様にユキオは答えた。


暗闇の中にあった扉を開いた瞬間、ユウスケやマオ達、自分の親しい人の死が目の前に広がっていたと


その瞬間、夢と分かってたとは言え目の前に広がる光景を見て絶望で染まった声を出しながら目を覚まして朝の出来事に繋がる。


「それがユキの見た悪夢の正体な訳か…」


話を聞いた神龍は納得したように腕を組んで一人そう呟くが、更に何か言いたそうだ。


「「うん、今まで悪夢と言うか良くない夢を見ることはあったけど今回のは簡単には飲み込めんないんだ!あまりにもリアル過ぎる死と恐怖、他にも色んな負のエネルギーが流れ込んできた

それも、一度にたくさんのエネルギーが」


思い出すと今でも震えが止まらないユキオは、いつの間にか隣に居る朱雀の手を強く握り締めていることに気が付き慌てて手を離していく。


「私は大丈夫だよユキ」


そう言ってユキオに寄り添い安心させようとする朱雀を見て、何を思ったのか神龍はおもむろに上の衣服を脱ぎユキオに迫っていく。


いきなり過ぎる神龍の行動にユキオと朱雀は固まってしまうが、神龍はお構い無く笑顔でユキオを包み込んでいく。


「なるほど!」


何がなるほどなのかは分からないが、何かを感じ取った白虎も衣服を脱ぐと後ろから抱き締めていく。


状況整理が追い付いていないユキオだが、柔らかい母性が頭、暖かい人肌が全身を包んでいる事だけは理解できた。


「安心出来るでしょ?あと、ユキの好きにして良いんだよ!?」


そう言ってマオに匹敵するモノをユキオの口に当てていく。


「アタシだけ………」


マオ達の胸を見てそう呟く朱雀は、自己主張がない自分の胸を触って何とも言えない気持ちになっていたが、遅れてマオと参戦してユキオの癒しに協力するのであった。

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