学園生活Part5
ユキオの件で騒がしい朝を迎えたユウスケ達。
心配と不安、他にも何とも言い知れぬ気持ちが蠢いている感じが喉元まできていたが、それ以上の言葉を飲み込んでユキオをマオや白虎達に任せてユウスケは本日最後となる仕事をするために部屋を後にした。
「兄ちゃん達は、ユキにぃと出会ってから泣いたり悲しんでる所を見たことある?」
「ないですね……むしろ、今回が初めてではないですか?ユキオ様があんな姿を見せるなんて」
「オラも見た事ないだよ!」
おおよその予想はついてたが、一応ユウスケは聞いてみたが、青龍達からの返答は思った通りだった。
「予知夢を見たのではないですか?」
ガイアの一言に歩を進めていたユウスケの足が止まるとラー達の足も止まり、ある考えが頭をよぎるとユウスケ達から血の気が引いていた。
「とりあえず、今は気持ちを切り替えて最後の教師生活に集中しよう」
思わず話を反らすサタンだったが、ユウスケ達は何も言わずに頷くと授業をする予定の教室へ向かっていく。
※
ユウスケ達が授業に向かってからだいぶ時間が経った頃、眠っていたユキオが再び目を覚ますと寝室には誰も居なく、部屋を探してもマオ達の姿はなかった。
でも、自分に寄り添ってくれていた温もりはまだ残っており、気配を探ると学園内には居る事が読み取れる。
「お姉ちゃん………」
まだ、虚ろな顔をしたままのユキオは一言だけそう呟いてマオ達の所へフラフラと歩いていくのであった。




