青龍の案
「ごめん、ごめん!」
怪しげな雰囲気を醸し出している人物だったが、謝りながらフードを取り顔を見せると、少し恥ずかしそうにしながらもユキオ達に挨拶を交わしていく。
その人物の顔やたくましい体格を見る限り男性と思われるが、女性とも思える顔立ちをしていて、人によっては意見がわかれるほどだが、性別は男で名前はフー。
「これで皆が揃ったけど話はさっき言った通り今回は今まで以上に危険が伴うけど、改めて協力をお願いしたいです」
先ほどまでの不安や疑心暗鬼が消え、何か吹っ切れた顔をしたユキオがもう一度、頭を下げると青龍からとある提案が出た。
「これから絡新婦が憑依されていた人物の元へ向かうのですよね?だったらそのついでにあそこの設備をお借りて聖戦の当事者を呼びましょう!」
青龍が言うには、聖戦に出てきた神達に力のある悪魔か魔族を呼び出して聖戦の事は勿論、他の世界の情報をいっぺんに聞き出そうと言う考えらしい。
仮に呼び出した者達がその場で敵対しても自分達が力を合わせれば大丈夫と断言までしていて、その言葉には妙に説得力があった。
「まぁ、もし敵対するとなっても相手にするのは悪魔達の方だと思いますし、呼び出す前の準備として私達が対策は打ちますので!そして何より、あの場所なら力を開放したユキオ様の助けになる場所だと私は推測します」
こう言った案や策を練るのは彼の得意分野なこともあるが、いつも冷静な彼が興奮気味に熱く語っているところを見るとそうなのかもしれない。
例え、他に安全な案があろうとなかろうと聖戦に出てきた神に直接会って聞く方が早いと思うユキオは、青龍の案に乗っかる事にした。
「でも、そんな都合よく会えるの?」
青龍の案に疑問を投げ掛けたユウスケに同じ考えの者も居るが、それにはユキオが答えを返した。
「悪魔達を呼び出せるか知らないけど神の方は可能だよ、何せ聖戦後にはこの力を宿した俺の祖先と契約を結んだ神が居るらしいからね!おそらくこの神は、一番近くで聖戦の出来事を見届けた方と俺は思ってる!てことは?……俺の血が役に立つって事だよね青にぃ」
「さすが、ユキオ様です、私の意図を読み取っていただけましたね!それに、マオ様やガイア君の協力もあって他の天界の方も来ていただけますので当時の天界の事情や今現在の状況も詳しく聞けて更には、天界の協力もあおげるかと思います」
当事者を呼び出すのにユキオの血が関係している事、そほ他にも何やら考えのある青龍は自信満々で張り切っていて、その事を聞いたガイアがおんぶしていたユウスケを下ろすと天界へと戻っていった。
プロフィール紹介
マオ(女)
ユキオと契約しているダークエルフで数百年は生きているらしいが、見た目は20代前半でダークエルフの若き長で古風な喋り方をする。
抜群のプロポーションを持った美女でその長い黒髪は腰まで伸び、気品溢れる凛としたその美貌に男女問わず見惚れてしまう。
普通のエルフと違い、ダークエルフは戦闘向けの種族なので高い身体能力と戦闘能力を持っている。
普段は天界で長としての務めに勤しみ、その合間にユキオの所へやって来るだけでなく姉と弟の様な関係になっていて実際、ユキオが頭の上がらない人物の一人となっている。
ユキオとは恋仲で良き理解者。




