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追放イベントに備えます!



特別クラスの人数は30人。女子生徒は私を含めて10人のみで男子生徒は20人。

それぞれ得意分野が違う為基礎授業以外は同じにならない。

私は悪役令嬢を目指すと決めた時、生き残る為の知識を得なければいけないと思ったのだ。

10回も婚約破棄(相手の不貞)され、弟が生まれ婿を取る必要もなくなった。もともと結婚したいとも思っていない。ただ義務だからと言う理由だけで、いずれそうなると思っていただけ。

前世では営業だったり事務だったりで、この世界で通用する様な技能は持ち合わせていない。

どうせだったら、異世界チートとかやってみたかった。



「エリーさん!次の移動教室一緒ですよ」


「マリーさん、ありがとうございます」


「最近、ぼーっとされてますから。しっかりしてくださいな」



マリアベルさん。

お家が商家で、配送中に族や魔物に襲われた時の対処法を学びに来たらしい。座学の成績も良い人で、入学式のアレで私に興味を持ったらしく話しかけてくれたのだ。

しっかり者のお姉さんみたいで、ついつい甘えてしまう。



「はい。今日は訓練場の方ですか?」


「ええ!ようやく実技訓練よ。もっと早くできると思っていたのに!」


「女性がこの授業を取るとは考えられてませんから」



悪役令嬢の末路。断罪後の追放、死亡フラグに備えて、私は冒険者として生活できるように必要最低限鍛える事にした。

私の魔力は回復やバフ、デバフに特化していたようで、身体強化も楽々とできて基礎訓練も余裕で合格を貰った。

一応貴族のご令嬢なので、女性らしいシルエットは残した形での鍛え方だ。

腹筋は割れない程度に鍛えた。そのおかげか持ってきていたコルセットがかなりゆるゆるになってしまって新調している。

苦しいし好きではないのだが、身体の引き締めや下着は大事だ。

年齢を重ねるごとにね、うん。



「マリーさんの武器はなにになさるの?」


「私はこれよ」



マリーの手にはムチが握られている。



「魔力でコーティングして、相手の武器を取ったり、壊したりするつもりです。複数でこられてもこれなら対処できるわ」


「マリーさんは器用ですものね。私は苦手な分野です」



私が選んだのはショートソード。レイピアにしようと思っていたのだが、強化して使うと何故か折ってしまう。ロングソードは扱いづらく、ショートソードに落ち着いた。

基礎訓練の時から考えるとかなりの量を消費してしまった。



「他の分野では飛び抜けてるのに」


「覚えるだけですから。応用して魔力を使うのは苦手です」


「応用ができないと言うよりは、魔力が強すぎて耐える素材が少ないからだと思うわ」



「そんな事ないと思うんですが」


「エリーさんは精神的にも物理的にも女神様だと思いますよ」



マリーの言葉に返す言葉はなく、私ってそんなに脳筋なのかな、と少し行動を改めようかと思った。


更新遅くなりました。

見切り発車で書き始めたので、学園内の細かい設定とかかなりザルです。

1週間〜10日以内のペースであげていきたいと思ってはいます。

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