屋上は決闘場(バトルフィールド)ってどういう精神だよっ!
〈はじめに・・・〉
毎週金曜日に更新できるようにしようと思います(更新できない時もあると思いますのでご了承ください。)
土日祝は1話ぐらい更新できると思います。(多くて週2回更新)
僕も普通に学校あるし、忙しいので…
「あっ…アーユースピークジャパニーズ?」
周りから見ると相手を煽っているようにしか見えない。しかし悠貴はいたって真剣に話している。発音の悪い英語だが通じるか…?
「もう一度だけ聞く。貴様はその亜人の味方なのか?」
「──────くっ。」
通じなかった。やはり悠貴の英語力は…
悠貴はとっさに
「そっそんなこと今聞く必要あります?」
「なら貴様のAre you speak Japanese?の方が聞く必要ないと思うのだが。」
ご最もです。その通りです。
ってか発音良すぎぃぃぃ!
「話を逸らさないで答えてもらおう。」
「それは…」
今ここで「そうです」と答えると2人まとめて瞬殺される。「違います」と答えると悠貴は助かるが、ミラが殺されてしまう。さすがにヒロインを死なせるのはダメな気がする。ここは慎重に…
「はぁ?何言ってんだよ?亜人?そんなのこの世界に存在すると思ってんのか?ゲームのしすぎじゃ……」
「私は亜人エルフ族の者だ。名をアークト・ウルスという。」
『アークト・ウルス』これが奥山 凛の本名らしい。自ら亜人だと言ってくれるとは。それと同時にミラが見られているということもわかった。
「さすがエルフ族… 莫大な量のマナを感じる…」
人間の俺には感じることすらできないが、マナがすごいらしい。辺り一面が凛の放つ冷気で凍結しているのが何よりの証拠だ。
「今だミラ!呪いを掛けろ!」
「闇属性『攻撃力低下魔法』!!」
ミラが放った闇属性の呪いは見事命中。しばらくの間は火力が出ないはずだ。しかし相手はエルフ。油断は出来ない。
「闇属性奥義『漆黒吸収魔法』!!」
ミラはいきなり奥義を使ってしまったらしい。『ブラックホール』ってお先に真っ暗かっ!!
と1人でツッコミ。ミラ曰くブラックホールという魔法は相手の全能力を吸収し、自分の力にする魔法らしい。
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どれほど時間が経っただろうか。辺りは暗くなり始めている。部活をしている声も徐々に小さくなっていく。しかし、ミラと凛の激しい攻防はまだ続いていた。
「─────っ!」
その壮絶な戦いが目の前で行われているのを何もできない悠貴が見ていた。
以前書いたように悠貴の運動能力は平凡、ましてや喧嘩などしたことないため
「俺なんかが戦えるわけねぇよ…。俺に何ができるっていうんだよ…。」
相手を攻撃する術がないミラは、凛の攻撃を呪術魔法や吸収魔法などで防いでいた。一方の凛は足元に魔法陣を組み、氷魔法を駆使して戦っている。
この世界でいう魔力は、生物が生きるためのエネルギー、生命力と考える。つまり、体力を使えば使うほど体内の魔力は減少する。魔力を使えば使うほど体力を消耗する。
先ほどのミラの「莫大な量のマナを感じる」というセリフに注目すると、凛の体力はミラのと比にならないということが分かる。これはあくまで悠貴の仮定だが。
「──気高く尊い存在であるエルフの前に現れたことを後悔して死になさい!魔王軍!」
「──エルフの前に現れたんじゃなくて、エルフが前に現れたんでしょ!」
「フフフ…まだそんな軽口をたたく体力があるのね。」
次の瞬間凛の手から鋭い爪が現れた。その爪は冷気を纏い腕を大きく振りかぶった。そして
「これで終わりにしましょ。サキュバスさん… あと悠貴さんの質問の答えだけど…」
「屋上は決闘場だから。」
そう言い放ったのと同時にすっかり暗くなってしまった空に紅い血が舞い上がった。




