↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚師(?)さんが召喚されました。  作者: 平野 笹介
第三部 生還 生活 制裁

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/106

♯40 会議

気がつけば40話です。


ここまで続けられているのも、温かく見守って下さる皆様のお陰です。

改めまして、有難う御座います!

 オッサン達と僕が洞窟から生還し、明けて早朝。


集会所には、族長であるバーンさんを含め、7人が集まっていた。


一番奥の上座にバーンさん。


その両隣りには、ゴーノさんとダーフさん。


さらにその隣には、ガーバさんと、集落で一番の年長者兼、司祭の、ラータさんが対面に座っている。


最後に、ガーロさん、ガーロさんの対面に僕だ。



「改めて言うが、俺ぁ反対だぜ」


昨晩、大岩トカゲの話が出た時にも反対したらしいゴーノさん。


何でも、以前冒険者として旅をしていた時に、別のチームと共闘中、何名か犠牲を出したらしく、余りにも危険度が高い為、今回の件は、GOサインを出したくないらしい。


「しかしなぁ、このままじゃ、いつまでもログロで材料調達が出来ないって事になっちまう‥‥」


勿論、集落の損益を考えると、バーンさんの言う事も尤(もっと)もだ。


実際、僕だって一人で戦ってた時に、全身血塗れにされた(集会所に到着する前に、ラータさんに治療して貰ったので、今は全快済)し、相手が手負いで有る以上、次も上手くいくとは限らない。


手負いの熊ほど恐ろしい。というヤツだ。



一応、集落の男女問わず、洞窟での対大岩トカゲ戦を想定して、何人もの精鋭が集会所の外に待機しているけれど、一番強いゴーノさんの、凡(おおよ)そ三倍以上強いと感じたあのトカゲだ。


最悪の事態も、考えられる。


誰かが意見を言っては、危険性の話になり


誰かが意見を言っては、今後の身の振り方の話が出る。



いくら早朝会議を行おうと、これでは出発も昼になってしまうのでは‥‥。


なんて思いながら、僕はレーネさんとの朝食を夢想していた。


因みに、彼女はぐっすり寝ていて起きなかったので、そのまま寝かせてきた。


レーネさんの寝顔は、まるで天使のソレだったね。実際。


早く帰って、朝ごはん食べたいなぁ。




いつまでも話し合いが続きそうな集会所に、朝の光が差し込み始めた時、不意にラータさんが声を上げた。


しわがれた声の割に力強い、不思議な印象の声音で、爆弾を投下してきた。


「そこの獣人と儂の二人で十分じゃろ」



全員があっけにとられていた為、僕の


「ファッ!?」


というセリフだけが、部屋の中に響いた。



『えぇぇぇ‥‥、そういう感じぃ?』



まぁ、これにも訳が有るんだけど‥‥。




■■■



 誰かが近づく足音で、意識が覚醒する。


『この足音‥‥、ラータ婆さんかな‥‥』


意識が覚醒しても、体は失血やらでダルンダルンの僕は、扉の前に立つ客人を暫し待たせる形で、外に向かう。


寝る前は僕の頭を抱えていたレーネさんも、今は僕の腕枕+僕自身を抱き枕に、ぐっすりと眠っている。


遊女の様に艶(なまめ)かしく絡みつく足を手(足?)放すのは、心底惜しいけれど、こればかりは仕方ない。


優しくレーネさんから離れ、起こしてしまわない様、細心の注意を払って、書置きを残し、扉をくぐった。



「遅かったじゃないか、あまり老人を待たせるもんじゃないよ」


「済みません、離れるには、余りに惜しい桃源郷に居たものですから」


僕の一言に眉を寄せ、持ってる杖で額を小突いて来るラータさん。


「そりゃ、悪い事をしたね。それじゃ、ちょいと面ぁ貸しな」


御歳三桁の、闊達な婆さんに招待され、ラータさんの診療所兼自宅に向かう。


中に通されて、先ず治癒魔法をかけられた。


大声で呪文を唱える訳でもないんだから、レーネさん家の前でも良かった、みたいな事を言ったら


「若者が甘えるもんじゃない、儂を待たせて鼻の下ぁ伸ばしてた罰さね」


建前と本音を、使い分けずにぶつけてくる感じは、嫌いじゃないけどね。



 「ふむ、レベルが上がったって話は、どうやら本当みたいだね」


僕の顔をまじまじと眺めながら、そう教えてくれたのは、治療を終えて、少し話をしている最中だった。


ラータさんは、歴史の長いドワーフの中でも、特に司祭としての力が強いらしく、通常は司祭の上位版である、神官等が使えるスキルを、限定的ながら使う事が出来るとか。



その為、僕の個人レベルと、職業レベルが、両方上がった事実を、数字で教えてくれたのだった。


獣人 Lv,31

放浪者Lv,23


との事。



因みに、ゴーノさんが戦士Lv,7で、その他のドワーフが、軒並みLv,5くらいまでらしい。


ラータさんは、まさかの司祭lv,80だとか。


めっちゃ強いじゃん、婆さん。


まぁ、レベルが高くても、歳をとると、やはり身体能力やらはガクンと落ちるらしいから、司祭としての力だけが、残っているみたいだけど。



 「レベル通りに、強くなっていれば良いんですけどね‥‥」


話の最後にそう締め括り、集会所に向かう為に立ち上がって伸びをする僕に


「ふぇっふぇっふぇ、何、お前さんはまだまだ強くなるだろうさ」


と、意味不明な言葉を向けられた。


取り敢えず


「なんじゃそりゃー」


とだけ返して、今度こそ僕達は、会議の場へと足を運ぶのだった。

まさかの鍛冶師ガーバの師匠がラータさんになってました!焦ったw


ゴーザさんの師匠がラータさんです、修正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。