たんさく
当校における校舎の数は、大まかにいって三棟である。
ひとつは、校庭の真正面に陣どる棟舎。 いま現在、一同が探索を進めている校舎棟だ。
三階建ての、鉄筋コンクリート。
そのうち、玄関・靴脱ぎ場を擁する一階には、職員室に校長室が。
当面の目的地である生徒会室も、その通りの名称が記されたプレートを、この廊下に掲げていた。
「あ……」
「ぅ? どうしたの? 千妃ちゃん?」
「や……。 番組を録画するの忘れてた……」
「も? なんの番組っ?」
上層階には、三年生の各教室が並んでおり、二階部分に設けられた渡り廊下で、ふたつ目の棟舎と繋がっている状態だ。
そちらには、家庭科室や科学室など、特殊な授業に用いる教室群が、必要に応じて備えられている。
そこから更に、渡り廊下が誘導する三つめの棟舎には、一年生・二年生の教室が設置されていた。
「望月のことだから、難しい番組なんじゃねぇの? ほら、なんだっけ? えーっと……、ドキュメンタリー?」
「ドキュメンタリー番組?」
「そうそう!」
「え? いや、お笑い番組だよ? フツーの」
「え? お笑い?」
「うん。 お笑い」
学校の敷地内には、他にも体育館やプール。 講堂に食堂が。
運動部・文芸部ともに、仲良く肩をならべる部室棟などが存在する。
ともあれ、多くの生徒からすると、重要なのはこの三棟。
ちょうど平行にならぶ三つの棟が、一般的な学校生活に必要な設備を、きっかりと整えているのだった。




