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せきにんかん2
『その中で、誰がいちばん偉いか分かるか?』
『んー……? わたし?』
笑みをこぼす柔和な気配がして、大きな手が、私の頭をナデナデしてくれた。
『たしかに、まずは発見者が持て囃されるだろうな?』
『違うの?』
『うん。 発掘に携わってくれる者みんなが、お前と同じくらい。 いや、もしかすると、それ以上に偉いのだよ?』
『なんでー……?』
もの柔らかな吐息が、頭のてっぺんを優しく掠めていった。
『いずれ分かるときが来るわさ。 精進するのだぞ?』
『しょうじん……? しょうじんってなにー?』
『え?』
いまなら解る。
祖父の言葉の意味が、はっきりと解るのだ。
“人というものは、ひとりで生きていくことなんて出来ない”
“人は、かならず誰かに支えられて生きている”
ちなみに、祖父はまだまだ健在である。
あの人は、自分の墓すら自分で暴きかねないので、ピンピンしてくれていないと、逆に困るところではある。
それに何より、大好きな私のおじいちゃんなので、もっともっと長生きしてほしい。




