だんらん4
「はい! だから、ゲームをしましょう! 昨日みたいに!!」
「ん。 そうなぁ……。 対戦のつづき、いっとくか!」
「はいっ!!!」
テレビゲームのコントローラーを手に、身を乗り出す穂葉。
その熱望に対し、軽い調子で請け合った史は、ひとまず自分も、本日の番組表を確認することに。
「うし!」
「まっ!!? そんな……っ! そんなの反則ですよっ!!!」
「あ? なにがよ?」
となりに腰を下ろし、テレビのリモコンを操作したところ、穂葉が赤い顔をして噛みついてきた。
その両手には、相変わらずコントローラーが握りしめられており、じつに危なっかしい。
「コンセント……! コンセント抜かなきゃ!」
「なんでよ?」
そうこうする内。 電源の入った液晶画面は、彼女の哀願を嘲笑うかのように、内蔵された番組表を映し出した。
「見ないで! 見ないでくださいぃぃっ!!!」
「なにさ? さっきから……」
「う゛ぅ゛……」
あまりの声量に顔をしかめつつ、リモコンの矢印ボタンを押して、番組表のチェックに取りかかる。
そうして、史は発見した。
「お? あるじゃん! おもしろそうな番組!」
「あぁ……」
「ほら、心霊特番!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
こういう番組は、わりと好きなのである。
映し出される霊が本物か。 もしくは、単にエンターテイメントの類であるか。
それを鑑定することが、夏も近づく今頃の時季における、史にとっての、密かなマイブームだった。




