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神祇 ─じんぎ─  作者: 高石童話本舗
さがしものと
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102/1823

何者でしょう?

「……うう。こ、怖いよ?」


「ぅ? なに怖がってんだよ珠衣! やっとお化けに会えるんだぜー? もっと喜べよ! 喜べよ!」


恐々と階段を踏みしめる二名のやり取り聞きながら、史はもう一度、気配の正体を探ることにした。


豊かな経験則から精製された、あらゆる可能性を下敷きとする。


そうして、静謐(せいひつ)な夜陰の(たもと)に、漠然と蔓延(はびこ)る気配の是非を、丹念に突き詰めてゆく。


人間(ひと)ではないもの”


憂慮すべき邪悪な()は、特に感じられない。


ちょうど、昨日の昼休み、学校裏の路地で(まみ)えた少女と、似たり寄ったりか。


人間に牙をむく可能性のある者は、もっと殺伐とした気配・存在感を発しているものだ。


「………………」


目前に(ひか)える二階部・廊下の奥から、うっすらと棚引いてくる気配には、それがない。


そういう意味では、昨日の少女と同様。 一応は“安全”という太鼓判を()してしまっても、特に問題はないのかも知れない。


いや、それどころか───

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