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プロローグ
林間学校に臨むために荷物を詰めている最中、ふと隣を見るとおかしなものが飛び出ていた。
「……なんでお前のリュックから棒出てんの?」
「…………念のため」
真意を測ろうと横を向いたのだが、つつっと目を逸らされた。
そこに隠し事の気配を感じ、ピンとくる。
「え、まさかまだそれないと寝れないのか?」
「うっさい!念のためだって言ってんだろ!!」
慌てたように俺に向かって怒鳴るが、それ、答え言ってるのと同じだから。
「ぶっふ!?まじで?おま、5年にもなって……」
「あぁもう!うっさいって!修に言ったら殴るからな!!」
もうすぐ習い事を終えて帰ってくる幼馴染にどう伝えてやろうかと、俺はニヤつく口元を隠した。




