疲れてきた……
この度、「世界に絶望した俺でも希望をもてますか?」の改稿版を載せることにしましたのでそちらもご覧ください!
あの後もボケとツッコミが何度かあったが、なんとか北の魔王城に出発することが出来たのだが……
「そこ危ないですよ! マスターご無事ですか!」
「もうお家帰る~! 帰ってダイキくんとお昼寝したい~!」
「な!? 毒矢だと! ここの城主は何を考えているのだ!」
「「「我ら四天王……ここに眠る……」」」
道中に魔物が多かったのは言うまでもないが城の中がまさにダンジョンと言っていいようなものだった。床には落とし穴や謎のスイッチがあり、天井からも岩などが落ちてきた、階段は途中まで上がると段差が消え滑り落ちることになり、壁からは毒矢などが飛んできたりした……
「だんだん疲れてきたんだが……なんで城の中こんなにしてんだよ魔王……」
もしかして魔王が引きこもったのってこれも原因なんじゃ……自分で魔改造したのにどうしようもなくなって放置するとか子供かよ。
それにこれ絶対に調子のりすぎたパターンの奴だろ。というか帰りもまたここ通らなければいけないんだろうか。あ、面倒だからワープで直接帰ればいいのか。
それともう一つ気になっていることがある……
『汝……我の力を求むか……』
これが頭の中で一時間近く響いていて正直ウザイのだが……
そして、先程確認したらしまっていた俺の愛刀である『白雪』だった。というか、刀が話しかけてきてるとか皆に話したら絶対に可哀想な目で見られて励まされる未来が見える…
武器から声が聞こえるとか大抵は強くなる前触れってことだな。というか『黒蝶』にパワーアップさせたばかり何だが……
『汝……我の力を求みゅ、か……』
あ、噛んだ『汝……我は噛んでなどいない……』……思いっきり噛んでたんだが。
「マスター? 先程から変な顔をしてますがどうかしましたか?」
「いや、何でもない。強いて言えばリエにだけは話さないな、絶対」
アストはきょとんと首をかしげながら不思議そうな顔をしている。うん、すごい破壊力だなこれ……可愛い過ぎる……
「何時もありがとうな、アスト」
「ど、どうしたのですかマスター?
まさか、私はもうお払い箱なんですか!?」
「違う違う、アストには俺がこの世界に来てから一番世話になってるから本当に有難いと思ってな」
アストはこの世界に来てからずっと俺を支えてくれてくれている、それにアストは人間としての身体と心を手に入れたからもうスキルであっても一人の女の子だ。
それに誰よりも先に俺に想いを告げてくれた、もし正妻は誰かと聞かれたら迷わずにアストと答えてくれるかもしれない。
「マスター、無理したりしたら駄目ですからね。もし何かあったときには私達に相談してくださいね」
「ああ、分かった。心配してくれてありがとうなアスト」
アストはそう言って俺に笑いかけてくれた、だから俺も『心配かけて悪かったな』ではなく感謝の言葉で『ありがとう』と言ったのだ。
『汝……リア充は死すべし……』
……刀が嫉妬してどうするんだよ、というかリア充なんて言葉どこで覚えた。
まあ、何はともあれ……ここをどうにかして抜けないと剣山に落ちるんだよな。
「走れ~! 魔王に辿りついたら何でも一つダイキくんに願いを聞いてもらおう!」
「「「おお~!」」」
そして何故か俺がみんなの願いを聞くことになっていた……
『リア充め……我の力を求むか……』
おい、前半の内容変わってるぞ。汝だとまだ格好ついたがリア充にしたから台詞台無しになってるな。
『汝……我の力を求むか……』
あ、戻した。というか意思疎通が出来るならそんな上から目線な話し方してないで普通に話しかけてくればいいんじゃないか?
『我……この方が格好いい……』
厨二病なのかな? というか『白雪』がこんなだったとか若干ショック受けてるんだが。
もっとこう「~なのです!」みたいなのかと思ってた。
『なぜそれを知ってるのです!? あ、こほん……汝……我の力を求むのですか……あれ?』
わざと声を低くしてたみたいだが、素の状態に戻ってるなこいつ。
語尾が「~のです」で定着してるし、とういか若干可愛いな。って刀に欲情するとか流石にヤバイな……
「よーし、もう少しで魔王の居る部屋だ! 最後はゴーレムを倒さないといけないらしいから気合い入れとけよ」
「「「おー(なのです)!」」」
ちゃっかし混ざってるし、まあ誰も気付いてなさそうだし別にいいかな。話によるとここのゴーレムは特殊な金属で出来ていて熱や衝撃を無効かしてしまうという。そろそろ新しい魔法を作ろうかと思ってたしちょうどいいな。
「なんでしょうか……マスターがまた変な考えを思いついた気がします」
「「「今は気にしたら負けですね(だね)……」」」
みんなが何か勘づいてる気もしなくないが問答無用で使わせてもらおうじゃないか。大丈夫さ……たぶん。




