爺ちゃんか邪神が元凶なのは言うまでもないのだった
「じゃあ、北の魔王城にいる魔王に突撃するか」
「おおー!」
ということで俺達は北の魔王の脱引きニートの為、魔王城に向かうことにした。まあ、それもこれも四天王に同情しちゃったからだけどな……断じて魔王に言われたことにムキになっている訳ではない!
「で、魔王城はここからどのくらいなんだ?」
「知らずに言ってたのですかマスター、魔王城はここから約100kmほどの場所にありますよ(皆さん忘れてるかもしれませんが私はマスターのアシストスキルですよ)」
アストが若干ドヤ顔をしてた気もしなくはないが、なんとなくスルーしていいか。で、魔王城に向かうのは俺とアスト、リエ、エミリ、マリア、ティア、四天王の3人で計9人だな。
「では、行ってらっしゃいね。ダイキさん、もしもティアに何かあったら分かっていますね……?」
「はい……ティアには指一本触れさせませんよ」
これは逆らっていけないパターンのだ……一瞬だがティア母の部屋に入ろうとしたときの雰囲気を感じた。お義母さんが笑顔の筈なのに目が据わっていて背筋が凍りつきそうだ、まるで俺だけ極寒の地にいるような。
「それじゃあ、準備してって言ってもそんな必要な物もないし行くか」
「ダイキくん、おやつは三百円までですか!」
リエがアホなこと言ってるがあえて今回はスルーしとくか。
「ダイキ様! 今回は魔導書で居なくてもよいですわよね!」
「ああ、大丈夫だぞっていうか聞く必要ないだろそれ」
「ダイキ殿! 帰ってきたら一緒に風呂に入りたいです!」
「今ここでそんな爆弾発言は止めてくれティア、あるお義母さんが……」
「ええっと、ダイキ様! メイド服のままで問題ないでしょうか!」
「うん、無理して聞かなくて大丈夫だからなエミリ」
「マスター! 先程なんで私をスルーしたんですか!」
「アストはテンションおかしくなってきてるから水でも飲んで落ち着きなさい。っていうか、さっさと行って帰ってくるんだから質問はこれで終わりだ! おい、そこの四天王ども残念そうな顔するな」
みんなの質問を全部聞いてたらキリがない、俺はさっさと行って戻ってきたいのだから。それとみんな忘れてるかも知れないがティア父横で気絶したままだぞ……「問題ない(よ)(です)(ですわ)!」……そうですか。
にしても、凄い急展開だな。龍の里に来てティアのお義母さんに牢屋に突っ込まれて決闘させられてアストとリエの地獄の看病を味わって魔王の脱引きニート作戦とか。俺のこれからの人生こんなのばっかりなのだろうか?
「大丈夫さ! ダイキくんなら全部乗り越えられるよ!(身体と精神が持てばだけど……)」
「おいリエ、なんか恐ろしいこと考えたな」
俺の人生はなぜこんなに苦労することばかりになったのだろうか……まあ、でもだから異世界に来てみんなに出会えたんだろうけどな。異世界に来るなんて宝くじの当選確率より低いだろうにある意味幸運でもあり悪運でもあるな。
「そりゃあね、異世界に来るなんて1%の確率も凪いだろうしね。99%でそんな人生はおくれないのに凄い運かもしれないけど、君のお爺ちゃんがこの世界に来た時点でダイキくんが異世界召喚されるのもほぼ必然になってるんだけどね」
「やはり全ての元凶は爺ちゃんか邪神だな」
結論として俺の考えはそう纏まったのだった。というか忘れかけてたけど魔王城に行かないとだったな、たしか魔王を一発殴りに行くんだったか。
「魔王の脱引きニートの為に行くのですよマスター!? というかマスターは魔王を殴りたいだけなのでは」
「あ、バレたか」
「「「ついに認めたよこの人!」」」
なんだかんだあり今度こそ魔王城に向かうことになったが面倒くさいという気持ちはなく逆に行きたくて仕方ないから結果オーライだろ。
「「「魔王を殴る気がなければね!」」」




