大丈夫ですよ〜?
この島は小さいけれど、それなりに動物もいます。
怪物は居ないので、とても安心できますが、気性が荒い動物も数種類 生存しているらしいので、少しは気をつけなければいけないのですが。安心できます。
私1人で森の中を山菜や果実を取りに行っても大丈夫なのです。
私の前には、その気性が荒い動物が 凄い剣幕で威嚇をしてきています。
狐に近い形の大きな耳とお猿さんのように長い尻尾、ハリネズミのようなつぶらな瞳の顔を 凄く歪ませて怒っております。
足にロープが巻かれていて、身体にも絡まっています。
イースさんの罠にかかってしまったようです。
どうしましょうか。
飛びつかれる心配はないのですが、助けようにも 私は刃物を持っていません。
山菜を手摘みで行っていたために、刃物を持って歩くと言う考えがある無かったのです。
「大丈夫ですよ。私は怖い事しませんよ」
恐る恐る話しかけながら近づきますが、いっそう激しく威嚇してきます。
怖いでが、ロープが動く度に食い込むみたいで、血が滲んで来ています。
心なしか元気が無くなってきているような・・・
私は 血が滲んで来ている足のロープの結び目を緩めようとしましたが、ガッチガチです。
一度 家に戻ってナイフを持って来ようかとも思いましたが、結構 奥まで来ているので、またここに戻って来れるか解らないので 思い留まりました。
私では木の違いが解らないのです。
私がモタモタとしている間に 段々と元気が無くなってきています。
早く解いてあげなくてわ!
ロープに噛り付きました。
ロープは鉄ではありません!こんなの歯で千切ってやります!
ガリガガリッ
ブチッ ブチッ
凄く硬いですが、グッタリして来ています!!
早く自由にしてあげなきゃ死んでしまいます!
ブチッ
やった!やっと切れました!
血が出た足に消毒効果のある葉を揉んでつけてあげ、その上からハンカチで固定します。
少しずつ少しずつロープを緩めていきます。
下手に焦って取ろうとすると、反対に身体に食い込んでしまうので、焦らず、急がず、迅速に!
さっきまで暴れていましたが、大人しくしていてくれています。
「動かないでね〜大丈夫だよ〜」
他に怪我がないか確かめながら声をかけます。
「はぁ〜。やっとほどけました〜」
全身に力が入っていたので、ちょっと疲れました。疲労感たっぷりですよ。
首下からゆっくりと尻尾の方までひと撫でしたとたん いきなりガバッッと立ち上がり走って行ってしまいました。起き上がった時、ビックリしてしまいましたよ。
「あれだけ元気に走れていたのなら、きっと大丈夫ですね。良かった〜」
ですが、あの動物の名前はなんて言うのでしょうか?
本には載っていませんでした。
「イースさんが帰って来たら聞いてみましょう」
はっ!
私は大変な事に気付いてしまいました。
罠の動物を逃したと知られれば、怒られてしまいます!
・・・・今日は少しだけ豪華な夕食にいたしましょう。




