一、星座占いで大騒ぎ5
「絆、ケイ」
声に振り向く。
いつの間にか、ハピとマナも学校に来ていた。
「ケイ、ごめんね。ちょっとからかい過ぎちゃった」
「ケイは一途な感じだからストレートに反応するもんな。悪かったよ」
マナとハピが素直にケイに謝った。
彼女たちのこういうところが、僕は大好きだ。
「うん、大丈夫。私、気にしてないから」
ケイもいつも通りの感じに戻ったようだ。
あ、そういえば、さっき雑誌のページを見ていて気になったことがあったんだ。
「マナ、さっきの雑誌ある?」
「あ、うん……、一応持ってきた」
マナは、雑誌を僕に差し出した。
「ええっと……、星座占いのページはと……、あった!」
「絆ちゃん、どうしたの?」
「ふむふむ。やっぱり、そうか!」
「どうしたんだよ、絆」
「三人とも、これ見てよ」
僕は、さそり座の欄を指差した。
「僕の父さんは十一月十一日生まれなんだ。つまり、さそり座。いっぽう母さんは六月六日で、ふたご座。見てよ、二人の相性は最悪のバツになってる」
「ほんと?」
「あら」
「どらどら、あ、ほんとだーー」
ケイとマナとハピは、僕の開いたページを覗き込んだ。
「でも、父さんと母さんはとても仲良しだよ。ね、相性なんか関係ないんだ」
「うん」
ケイがすっかり笑顔になった。
「それにね、ケイ」
「マナ、どうしたの?」
「あたしとハピが、絆ちゃんと相性いいっていったけど……、実は、もっと相性いい星座あるんだよね、見て」
マナは、おとめ座の欄を指差した。
よく見ると――、なるほど、○の欄の上に、◎の欄が、あり、そこには、おうし座、おとめ座、やぎ座が書かれていたのだ。
「だから、占いの上では、おうし座、おとめ座、やぎ座の方が相性がいいってわけ。それなのになんだか自慢しちゃって、ケイ、ほんとにごめんなさい」
「もういいよ、マナ」
すっかり和気あいあいのいい感じになったなーと思っていたら、
「ほう、そいつは興味深いな」
ケイ、マナ、ハピとは別の女の子の声がした。




