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僕の美少女モンスター  作者: 秋保嵐馬
Ⅱ.僕のボディガードの美少女モンスター娘
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一、星座占いで大騒ぎ1

「ねーねー、絆ちゃん誕生日いつ?」

 それまでリビングで熱心に女の子向けの雑誌を読んでいた青い髪の少女が顔を上げた。

 海守うみもりマナ。

 今は、小柄な中学二年生の人間の女の子の姿をしているけれど、その正体はマーメイド(人魚)だ。

「誕生日? 九月九日だけど……」

 同じく中学二年生の僕、掛橋絆かけはしきずなは文庫本を読み続けながら返事をする。 

 その読んでいる途中の僕の文庫本の上に、バサッと雑誌が置かれた。 さっきまでテーブルの左のソファにいたマナが僕の隣に来ていた。

「ねーねー、絆ちゃん、これ見て」

 雑誌のページを指差し、ぱっちりした目でマナが僕を見上げた。

 ちょっとドキっとしたけど、そんなことは表情に出さないように平静を装う。

「星座占いのページだろ? マナ、僕、今本読んでたんだけど……」

「あたしの誕生日、いーつだ?」

「いや、知らないし……。いつなの?」

「あのね、三月三日。人間の世界で女の子のお祭りの日なんでしょ? あたしにぴったりーー」

「まあ、人間の世界というか、日本でのだけどね。ふーん、マナはひな祭り生まれなんだ」

「それでね、あたし、うお座なの。人魚らしいでしょ」

「へえーー、偶然とはいえ、また、うまく一致したもんだね」

「だから、あたし、絆ちゃんから見たら妹だね。今度、お兄ちゃんって呼ぼうかな?」

「いや、それ、変でしょ、変」

「じょーだん。そんでね、絆ちゃんは九月九日生まれだから、おとめ座だね」

「あ、それ、いやなんだよな、言われるの。男なのにおとめ座って、からかわれたりするから」

「なんでーー、いいじゃない。男の子なのに、おとめなんて可愛いしーー。あ、そんでね、そんでね。星座の相性調べたら、うお座とおとめ座って相性いいんだよ」

「へえーー」

 僕の読みかけの文庫本の上に置かれた星占いの、うお座の欄を見ると……、なるほど確かに、うお座と相性のいい星座として、かに座とさそり座とうお座に○が付いていた。

 十二星座の順番は、おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし、おとめ、てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、うお。

 だから、かに座、さそり座、うお座だと、三つ置きということになる。

 こういうのって、機械的に決まっているのかな。

「やーん、あたしと絆ちゃんが相性いいだなんて、どうしようーー」

 マナは両手を丸いほっぺに当てて体をくねくねさせた。

 人魚だけあって(?)なんだか魚っぽい。

「やーんって、僕と相性よくていやだった?」

「んもう、絆ちゃんたら。女の子がやーんって言ったら、それは、いいってことなのよ」

「はあ、さいですか」

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