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始原世界の中で  作者: 神原 拓
第1章 世界の始まり
30/30

学園の異常

リリアとガイアはレイルの居る場所に到着した。

一人寂しかったのかレイルはどこか遠くを見ている。

しかし。レイルは2人の姿を見ると同時に明るい顔になった。


「おっ!終わったか。その顔だとガイアの協力はられたようだな。上出来だ」


うんうんと頷くレイル。

そこにリリアの質問がきた。


「レイルさん?それで、私たちはどういったことをすればよいのですか?」


その声に続いてガイア。


「おう。俺は一応ナンジョウケだから魔術攻撃はできないぞ。情報の漏洩だけは避けたいからな」


心配そうな顔で聞くガイアだが、レイルは何の心配も要らないといった自信満々の表情でいた。


「大丈夫だよ。ちょっと姿隠す道具と不思議な金属片渡すから、それの…ん?」


ドンッドンッ


「太鼓の音?学園の表の方から?」

「これはさっきも聞こえましたね」

「そうなのか?俺気付かなかったぞ?」

「戦闘中で音も小さかったので聞こえなかったのでしょう」

「う~ん…少し見に行こうか。なんだか嫌な予感がする」

「分かりました」

「おう」


◇ ◇ ◇


「これは…」

「ええと…」

「おおう…」


3人が一様に行った表現はさまざまだったが、レイルはその中で口を開いた。


「祭りでもやってんのか?」

「本日にそんなイベントはありません」

「じゃあなんでこんなに盛り上がってんだ?なんかあっちの方すごい人が密集してるけど」

「さあ?」

「誰かに聞いてみようかね」


レイルは群集となっている校舎入り口で生徒を一人つかまえて事情を聞いてみたところ九頭龍の上位家の1つが学園の非公式で来たという情報を得た。


(九頭龍?…まさか)


いやな予感が胸に広がる。リリアを見てもレイルと同様の考えに至ったようだった。

ただ一人ガイアが首をかしげていた。


「太鼓のような音はホウジョウの到着を知らせるものだったのですね」

「今学園の来る理由があるのは芳情ぐらいだからな」


そこにガイアが割り込んできた。


「どういうことだよ? ホウジョウが学園に来る理由なんかないだろう?」

「あるだろ2つも、1つは予想だが」

「2つ?」


やはりそれでも理解できないガイアのためにレイルが説明を始めた。


「1つはツキのお迎えだろ。本当はホトギ家に帰っていた際に連れて行くんだったろうが、ツキが突然学園に戻ったからそれができなかったからな。やつらにとっては不運だったよ。なんせ、ホトギ家当主に婚姻の話をしたその日に学園に戻ったんだからな」

「ん? 学年1位がこの学園に戻ってきたのはこの間だったよな? そもそもどうして急に婚姻の話なんか出たんだ?」

「おっと、この説明はしてなかったか。ガイアのときは結構説明省いたしな。まあ、簡単に言うとホウジョウはサイジョウ家を攻めるために戦力がほしいんだ。しかも、できれば使い捨てで」

「なんで使い捨て?」

「強すぎる存在がホウジョウ家にいてもらってもホウジョウ家は困るんだよ。ホウジョウは分家こそ強いものの本家は金だけで堕落しているからな。裏切られたりしたら対応できないんだ」

「そんなのでよく分家は裏切ろうとしないな」

「本家は人質をとっているからな。まあそれでも抑えきれないことがあるんだが、そこでホウジョウ家はツキを本家に取り込んで力で分家の統制をしようとしたわけだ」

「理解した。それで2つ目は?」

「私がお話しましょう」


レイルが2つ目を話そうとしたとき不意にリリアがそういった。


「ああ、それじゃあ頼もうかな。俺はこの人ごみの中でホウジョウでも見てくる」

レイルはリリアに説明の続きを頼みその場から消えた。

「さて、久々の会話の機会を得たことですし、弟とゆっくりとお話することにしましょう。でも2つ目の理由はすでに言ってしまったも同然なんですよね」

「もしかして戦闘要員が欲しいとか?」

「あら、分かりましたか。正解です。ホウジョウは今とにかく戦力がほしいんです」

「戦力が整ったから戦いを始めるんじゃないのか?」

「戦いに十分なものなんて無いんですよ。お金も武器も人も…減っていくだけなんです」

「? それじゃあ今、戦いなんてするもんじゃないだろう? 損だらけだ」

「ん~それを知るためにはホウジョウの性格を知る必要がありますね。ガイア、ホウジョウに対してのイメージをあげて見なさい」

「えっと、金持ちでやたらとわがままぐらいかな」

「おおむね正解です。ホウジョウは九頭龍の経済係でもあり、わがままです…けど、それにも実は理由があるんです」

「理由?」

「世界で信仰されている宗教でもっとも信仰されているものは?」

「たしかリル教。世界のすべては絶対神リルによって統一されているってやつ」

「そうです。リル教の大半は絶対神の下での絶対的な安住が約束されると伝えられています。しかし、その意味を履き違えたものたちは信者こそが世界の頂点であるという考えに至りました。世間ではその者達を裏切り者という意味をこめ〈ハーピア〉と呼びます。ホウジョウ家はまさにこれです」

「わがままなのは当たり前ってことか?自分たちが一番だからって?馬鹿げてるな」

「しかし、現実にあるのですから否定はできません」

「う~ん…ホウジョウの本家は腐っているんだな」

「腐っているといっても全部が腐っているわけではありません。中にはちゃんとした人だっているのです」

「たとえば?」

「コマク=リュートと呼ばれる人物なんかそうですね。魔術の才能はありませんが経済の方では天才です」

「えっ? あのいつも人を見下したような目をしている人間がまとも? あれこそホウジョウ家本家の鏡だろう」

「確かに性格的には難儀なものですが、彼はホウジョウの現在の状態を変えようとしています。ただ過去に何かあったのか女性に対してかなり嫌悪しますね。あと、魔術が使えないことがコンプレックスなのかかなり気にしていました。この前は魔術烙印を使って少しレイルさんを痛めていましたけど」

「それってだめなんじゃ…」

「本家の人たちを見ていないとそう思っても仕方ありません。しかし、コマクさんにはまだ改善の余地があるだけいいのです。真に腐ってしまった人間は目が違います。ドブ川のように濁った目…改善の余地など微塵も無いあの視線になってしまえば救いようはありません」

「そんなやつらを俺たちは潰すのか」


リリアの話を聞くうちに本当にできるのか?と心配し始める自分がガイアの中に巣食った。

その隣でリリアはガイアのそんな心情を理解していた。

心配なのはリリアもいっしょだった。しかし、親友であり主でもあるツキを救うためにはレイルに頼るしかなかった。かくして不安を胸に抱く双子はレイルが帰ってくるのをただ無言で待った。


その一方レイルは、人垣を掻き分け歓声が聞こえる声のほうへ向かっていた。

何とか掻き分け人ごみを抜けすぐさま周りを見渡す。


(ツキ…どこだ。もしかしてもうすでにホウジョウに?)

右左と見るがいない。すると2回のほうから声が聞こえてきた。


「われの名はハマク。ホウジョウの主である。本日この学園を訪れたのは君たちの力を借りたいと思ってのことだ。君たちにどうかこの都市の未来を変えて欲しい!そのために――」


演説のようなものが聞こえてくるがその内容の大半は戦力集めのための嘘だった。


(まったく、こんな演説にだまされてこの学園でも動くやつがいるんだろうな)


そんなことを思いながらレイルはハマクがいる方向とは逆の方向にあるツキの教室を目指した。


(ツキ…頼むから教室にいてくれ)


ツキがホウジョウにいくことはあらかじめ分かっていた。そのためにレイルはツキを計画に利用しホウジョウ家がツキを連れて行くのも許容していた。だがいざ連れて行かれるとなるとレイルの心に不安が溢れた。


(覚悟していたのにこれとは…)


レイルはこの状態を自分の精神力の弱さと決め付けていた。

不安を拭おうとレイルは教室へと走った。到着すると同時にドアを勢いよく開く。

バンッという大きな音に教室内にいた男が一人ビクッと肩を上げた。


「騒がしいですな…いったい誰ですか?」

「お前こそ誰だ。この学園の生徒ではないだろう」


見た目からして学生ではないことは一目瞭然であった。

年齢は推定40歳。茶色い地味な服装で白髪が生えており眼鏡をかけていた。右手には読みかけだった本があった。タイトルは“精霊の歴史”だった。それを見たレイルは眉をひそめる。


(奇人しか読まないような本を読んでいるな。精霊の各地の伝承をまとめたものだったか)


ついつい本に目がいってしまうレイルに気づいたのか中年の男は右手を背中に隠した。


「いや、恥ずかしいものだからね。それよりも自己紹介をしよう。私はハル=ロックボルト。ホウジョウ家に古代学者として呼ばれている」


その後男はペコッと頭を下げた。レイルはその礼儀正しさにつられて頭を下げる。


「俺はレイル=スコールだ。今、とある事情で銀色の髪の毛のツキという学生を探しているんだが知らないか?」


自己紹介と用件を述べたレイル。その所作におかしなところは無かったが、ハルは笑顔で固まっていた。


「…レイル?」

「ああ、そうだが」

「失礼だけど今の年齢は?」

「もうすぐ十七歳といったところだ」

「なら違う…こいつじゃない…あの『悪魔』じゃない。そう…違う」


さっきまで落ち着いていた男だがレイルの自己紹介後に急変。呼吸が荒れ始め目が見開かれていた。深呼吸して落ち着きを取り戻そうとしているが変貌は止まらなかった。


「大丈夫か?」

「う、ああ。今はまだ大丈夫。でも、一人にしてもらえないかな?」

「分かった」

「あと銀髪の髪の子は多分正門で見かけた気がするよ」


レイルは教室を出る間際に男に礼を言って正門へ向かった。

そのレイルの姿を見送った後ハルは自分自身を襲う頭痛に耐えていた。


「違う…あいつじゃない。悪魔じゃないんだ。だから出てくるな。お前は今の時代の人間じゃないだろう。そう…落ち着け、ゆっくり戻るんだ」


頭を抑えながら独り言を述べるハル。やがて頭痛は治まった。しかし、それで終わることは無かった。


「…ぐっ。またこれか…」


ハルは自分の右手を見た。そこには彫刻で彫られたかのような跡があった。肉が凹み文字のようなものが浮かび上がる。


「『クラーヌティア』…これはいったい誰の名前なんだ」


その問いに答えるものはいない。静かな教室の中で男はため息をついた。しかし、気を取り直したかのように言葉を続けた。


「ホウジョウ家に魔術烙印も渡して経済力と戦力はともに充実。これからは九頭龍の上位家を1つずつ切り崩して…ああ、私の念願の『界』への道はもうすぐだ。我らが主『理』の宿願の成熟まであと少し」


ハルの独り言は教室の中で小さく響く。



風の無い晴天空の下の校舎の屋上にレイルは来ていた。


「あそこが正門。今にも出発しそうだな」


遠くに見える正門のところで銀髪を持つ女性が馬車のようなものにまさに乗ろうとしていた。


「ぐっ!間に合ってくれ」


レイルは親指を思いっきりかんだ。鮮血が舞い散るのもかまわずにレイルは地面に紋章を書いていく。


「紋章式の構築完了。後はこの札」


レイルは懐より呪詛の書かれた札を取り出した。それをしっかりと持つ。


「雷術〈発火〉!」


魔術の発動と同時にレイルの姿は紋章を書いた場所から消えさった。


◇ ◇ ◇


ツキが呼び出されたのはついさっきのこと。担任の教師より正門に来いといわれ来たのだがそこには馬車が用意されていた。


「これは…」


目の前の現実は理解できた。しかし、なぜ今という気持ちもある。もう少しこの学園生活を味わっていたかったと思うがそこは堪えた。


(思っても始まらない。思い出してもこれからのつらさが増すだけね)


ツキの考えはそこに終着した。


「ツキ様。ホウジョウ家までお送りいたします。どうぞ」


体格のいい男がツキを馬車へと促した。しかし、ツキは動くことができない。それを見た男はツキを無理やりに馬車に押し込めようとした。ツキの右手を掴み、馬車へ入れようとするもツキは抵抗した。


「このっ!」

「っ!」


抵抗するツキに殴りかかる構え。ツキはとっさに顔を守った。すぐに来るであろう拳の痛みを想像した時、ちりりりというけたたましい音と共に何者かが男の手を掴んだ。


「おいおいやめようぜ。一応、結婚しようとしてるんだから大事に扱ってやりなよ」

「誰だお前は!」

「ツキの友達だよ。ほら、夢でもみな」


トンッと首の後ろをたたき男を無力化。大きな巨体が地面に倒れる。

ここで初めてツキはレイルの顔を視認した。


「…レイル」

「おう、ツキ。元気か?」

「そう見えるの?」

「はっはっは。そうだな。ツキ少し掌を出してくれ」

「?」


意味は分からないがレイルの言われたとおりに右の掌を出したツキ。


「少し痛いかも知れんが我慢だぞ」

「え?きゃっ!痛!」


レイルは札をツキの手に平に押し当てた。札は見る見るうちにツキの手と同化し始める。


「これは?」

「お守りだ」

「?」

「ま、お前の幸せな未来が来るようにって祈ってあるよ」

「ホウジョウ家に嫁ぐ私に幸せな未来なんて無いわよ。もしかしてこのために来たの?」

「いや、さよならを言うためだ。もう会うことも無いだろうからな」

「なにそれ?」

「分からなくていい。じゃあいい人生を送ってくれ」


そういうとレイルはツキの前から瞬く間に消えた。


「なんだったの…」


ツキはレイルと触れた右の掌に残る温もりを感じていた。

これが最後なのかしらと自嘲気味に笑って。


◇ ◇ ◇


「姉ちゃん。さっきから遠くで聞こえるこの音なんだ?」

「私もさっきから疑問に感じているのですが、このような音を発する魔術はありませんし」

「でも、さっきからこの音が大きくなってるような気がするんだ」

「私もです。近づいてきているようにも感じられます」

「案外レイルだったり…へぶっ!」


ガイアの頭がリリアの視界から消えた。

笑顔で話していたガイアの残像が見えたような気がしたがその残像に重なるかのようにして見知った人物の顔に置き換わった。


「あ、レイルさん」

「待たせたね。いやはやホウジョウ家も本気みたいだね。必死に戦力集めしてるよ」

「この学園の2年以降は自主的な兵役も成績に入りますからね。実戦で名を上げればなおいい成績になりますし」

「そんな制度があったんだ。少し驚き。ところでガイアは?」

「レイルさんの下です」

「下?…おう、悪い」

レイルの下には気絶したガイアがいた。

「魔力消費激しかったんだろうな。普段減りにくい魔力をここまで減らすなんて」

「ガイアの魔術は特化型ですし。魔力消費が高いのは仕方ありません」

「そっか。それじゃあガイアを運んでから本格的に準備に入ろうか」

「ホウジョウ家殲滅ですか?」

「人は極力殺さないけどね」

「甘いですね。恨みが残りますよ?」


リリアが言うことに間違いは無かった。

恨みは必ずホウジョウの人間に根付き、やがては面倒なことが起きるだろうとリリアは考えていた。レイルもそれは致し方ないだろうと考えているものかと思っていた。が、それは勘違いだった。


「残さないよ。ホウジョウ家の皆様方には協力してもらうんだから」

「協力?」


思っても見なかった言葉に呆れ顔のような表情になったリリア。

レイルはその表情を見ても気にせずに笑顔で続けた。


「皆仲良く、永遠に。いい言葉でしょ?」

「今、話を変えましたね?」

「今は内密にしておきたいからね」

「分かりました。けど、いくつか聞いていいですか?」

この言葉にレイルはいやな顔することなくどうぞと答えた。

「私たち3人でどうやってホウジョウを壊滅まで持ち込むんですか?」


当たり前の疑問をレイルに投げた。しかし、リリアの考えとレイルの考えのは微妙な齟齬があったことをリリアはここで知ることとなった。


「壊滅っていうよりは生きたまま無力化する。方法は秘密で」


秘密でという言葉が疑わしかったがリリアは何も言わず次の質問をぶつけていった。


「もし仮にそれが成功したとして、ホトギ家はどうするんですか?」

「それは、ホトギ家の財政面の問題についてだね?それも大丈夫」

「それではほかの上位家への言い訳は?」

「言い訳って、できれば大義名分といってほしいものだけど」

「意味的に変わりはありません」

「それは、まあ、今のところ『混乱』でどうにかしようと思ってます」

「混乱?レイルさんの頭ですか?」

「いや、はい、あのー…大まかに言えば情報操作です」

「ホウジョウという財政担当の上位家が無くなるのを情報操作だけで何とかしようとゆうのですか?」


この質問に対してもレイルはやはり同じ回答を繰り返した。


「そこも秘密で」

「謎が多すぎますね。不安になってきました」

「ま、大丈夫だって。で、リリアちゃんにはお願いがあるんだ」

「ツキ様を助けられるのなら聞きますが?」

「それは約束する。お願いはこのガイアを貸して欲しい。気絶している今なら都合が良いんだ」

「都合が良い?何をするつもりですか?」

「う~ん。ガイアにはもう少し強くなってもらいたいんだよ。今のままじゃ俺の計画の成功率は5割だからね。だから、俺がガイアを強くする。方法はやっぱり秘密で…といいたいところだけどそれだと信用がなくなるね。そのことは話しておこう。後リリアちゃんに個人的な依頼もね」


レイルはそういってリリアにその方法をリリアに話した。リリアは顔に疑惑の表情を貼り付けてレイルの話を聞いている。しかし、その方法は成功すればガイアのためになり、この先の将来での大きな優位性をもたらすものだった。リリアはそのリスクと天秤にかけ結果としてレイルにガイアを託した。そして個人的な依頼も受けることになった。

レイルはその後ガイアを運びリリアと別れた。

不安そうな顔は変わらないリリアだったが信じるしかないと思ったのか分かれる間際では不安など感じさせない堂々としたものになっていた。


目標としましてあと3話ぐらいで一章完結にしたいです。

そのために1話1話がかなり長くなり、投稿スピードも落ちると思います。

私個人の意見としては「もう一章終わらせて次の章に入りたい!」というのが本心です。

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