その40
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
「お〜!」なんて、クラスの奴らに結構出くわした。
テルと秋田さん、それに僕とメグちゃんがそれぞれ手を繋いでいるのを見て、ニヤニヤしながら「ふ〜う!」なんて揶揄われたりもしたけれど、僕らは全然平気だった。
なんでかな?
僕とメグちゃんだけじゃなく、テルと秋田さんも一緒だったからかもしれない。
秋田さんもテルから、僕がメグちゃんに買ってあげたのと同じ、赤いハートのべっこう飴を、テルから買ってもらっていたっけ。
ベルウッドは、どういう訳か保健委員の辻さんと一緒。
「あれ?お二人さん、お揃いで。」
声をかけると、ベルウッドは照れてニタニタ。
辻さんも照れた笑顔で、「そ、そうなの…えへへ。」と。
どういう経緯でそうなってるのかは、わからなかった。
けれども、僕は、辻さんがベルウッドの気遣いとかに惚れたんだと思った。
だって、僕も海の時、ベルウッドに惚れちゃったもの。
男として、友達としてさ。
少し行くと、今度は男ヤマシタ達に遭遇。
男ヤマシタと鮎川、それに一橋と、後藤、後、元柔道部の瀬川と、元バスケ部の糸屋。
ほぼ「男気ヤマシタ塾」の面々。
彼らは男だけで、来ているようだ。
それでもやけに楽しそう。
彼らと別れた後、後ろを追いかけてる訳じゃないんだろうけど、女子のヤマシタさんと石川さんに会った。
見回りのヨーコ先生やピョンバシ、イケちゃん達にも会って、「みんな、あんまり遅くならないうちに帰んなさいね。」なんて言われたっけ。
もう一度、ヒロキが接客している「焼き鳥雪国」の傍を通ったけれど、ものすごい行列ができちゃってて、大変そう。
だもんで、ヒロキにはアイコンタクトで「お疲れ様〜!」と。
9時を過ぎてしまったので、テルは秋田さんを、僕はメグちゃんをそれぞれ家まで送ることに。
再び2人っきりになった。
僕らは少し照れながらも、他愛無い色んな話で盛り上がった。
もうちょっとでメグちゃんの家というところで、メグちゃんが急に立ち止まった。
そして、僕の方を見つめた。
「ニッキ…ちょっと、背、伸びた?」
「あ、うん…そうかも…。」
「そっか、だからか…なんか、前よりも目線が上になっちゃうなあって…。」
少しだけ顎を上げて僕を見つめるメグちゃん。
僕は何を思ったのか、彼女の両肩に手を置き、引き寄せた。
「…あっ…あ…ニッ…キ?どし…たの?」
浴衣姿の可愛い彼女をぎゅっと抱きしめた。
そしてそのまま、彼女の耳元で囁いた。
「ごめん…メグちゃん…少しだけ…こうさせて…。」
僕の腕に抱かれたまま、彼女は小さく小さく「うん…」と答えた。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




