その24
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
タープで横になって休んでいる一文字の傍に、坂口メグちゃんとベルウッドが付き添ってくれている。
「あたし達がみてるから、大丈夫!みんな、遊んでて!」
坂口さんは一文字の額のタオルを、何度も替えてあげている。
ベルウッドは、一文字の攣った右足のふくらはぎを、一生懸命マッサージして。
優しいな、2人とも。
僕も、そちら側にまわればよかったかな。
そんな気持ちが強く出てしまい、折角みんなで二手に分かれてやっているビーチバレーにも、なかなか集中できず、ミスばっかり。
テルと秋田さん、それに一橋と石川さんは、波打ち際で楽しそうに川とかダム、砂のお城なんかを作っている。
あっちも楽しそうで、なんかいいな。
再びテントに目を向けると、坂口メグちゃんと一文字、なんか楽しそうに喋ってる。
あ、ベルウッドもだけど。
何、喋ってんだろう?
いいなあ、ああいう感じ。
よそ見をしていると、ビーチボールが顔に当たった。
「あ、ごめん!大丈夫だった?」とヒロキ。
「ああ、逆にごめん、ごめん、ちょっとボ〜ッとしちゃってた。てへぺろ!な〜んつって。」
わざとおどけて見せるも、テルには何故かバレていた。
「さっきはどしたの?全然バレーに集中できてなかったみたいだけどさ…なんか、気になった?」
2人でトイレに行った時、テルからそう言われてしまった。
「やっぱり、わかった?」
「うん、バレバレ。」
「そっか…」
僕は静かに、坂口さんと一文字のやりとりがなんとなく気になって、どうしようもなくモヤモヤしていると話した。
「そっか…なんかわかるな…そういうの…」
「そう?」
「うん、だって、行きの電車でニッキさ、りなちゃんにスポーツドリンクあげたでしょ?2人は事情がわかってるからいいのかもしれないけど…俺は、あん時、ちょっと複雑ってのか、やっぱりちょっとモヤモヤしたよ。後でりなちゃんから聞いたら、心がす〜って収まったけどね…いつの間にか、自分の内側にりなちゃんのことが好きって気持ちが芽生えてたんだって…ようやく気づいた感じ…。」
「ふ〜ん…って、テル!やっぱ、秋田さんのこと…。」
「なんかさ、一緒にいると楽しいんだよね…後、なんかほっとするってのか…最初はただの推し仲間だったはずなのにね…不思議だね…。」
「そうだね…ホント、不思議だよね…。」
テントに戻ると、みんな、そろそろ帰り支度を始めているところだった。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら、とってもとっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。




