天狗党襲撃!狙われた全校集会・前編
あっぱれ!天下御免。第一の大事件始動!
?視点・とある屋敷
フフフッ!ついにこの日がやって来たな
?「頭領、二人ほどいませんがどうしましょう? 」
頭領「構わん!二人ほどいなくても計画に狂いはない! 」
?「では頭領、いよいよ我らが動くのですか? 」
頭領「うむ!我ら天狗党の計画は予定通り全校集会で決行するぞ! 」
天狗党達『ハハァーッ!! 』
頭領「そして狙うは… 」
と俺が言おうとしたその時だ!
ミシッ…!!
俺は天井から聞こえるかすかな音を察知した。
頭領「くせ者!! 」
ブスッ!!
俺は天井に向かって槍を突き刺すが
シュバッ!!
頭領「逃げたぞ!追えーっ!! 」
ダダッ!!
俺は部下達にくせ者を追うよう命じるのだった。
だがこの時
シュッ!
じごろう銀次「ふぅ、この俺がついつい音を出しちまうだなんてな!? 」
バァンッ!!
くせ者が屋敷の屋根の上にいることを俺は気づいていなかった。
銀次視点
じごろう銀次「天狗党が話し合いをするという情報を嗅ぎ付けて調べにきたわけだが、奴ら全校集会に何をする気だ? 」
俺は不思議に思ったが
じごろう銀次「まぁともかく、お嬢に早くこのことを伝えねぇとな 」
シュバッ!!
俺はすぐにこの場から去るとお嬢にこのことを伝えに向かった。
とある屋敷
シュバッ!!
じごろう銀次「お嬢、じごろう銀次、ただいま戻りましたぜ 」
?「おう銀次か、ご苦労であったな 」
俺はお嬢の元に帰ると
じごろう銀次「やはり天狗党の奴ら、全校集会で何かを企んでいるようですぜ 」
?「成程な、おそらく奴らの狙いは校長であろう。あんな奴でも失えば大江戸学園に大きなダメージを与えられるからのぅ 」
じごろう銀次「それと頭領の正体ですが、お嬢が睨んだ通りあいつでしたぜ 」
?「徳河豪俊か、徳河のものでありながらなん足ることやら、しかしあやつは吉音くらいしか切れぬ奴じゃから困ったものだ 」
じごろう銀次「お嬢、いまは吉音じゃなくて新さんですぜ 」
?「そうであったな 」
そしてその日の夜は終わりを迎えたんだ。
そんでもって次の日の事だ。
八雲視点
本日は大江戸学園の全校集会が行われるというので俺は新と共にいたのだが
ずらりっ!!
俺は全校集会に集まっている人の多さに驚いていた。
八雲「しかしこの学園って人数が多いな!? 」
この大江戸学園は甲級、乙級の6年制度なのだが全クラス合わせると2854クラスとなるすごい人数なんだ。
ちなみに俺の隣にいる新はというと
新「すぴ〜っ… 」
立ったまま寝ていたりする。
実際そういう人っているんだね
八雲「こら新、起きろって 」
新「う〜ん…もうお昼御飯? 」
八雲「そんなわけないだろうが!! 」
俺が新に注意していると
由真「ちょっとあなた達!静かにしなさいよ!! 」
八雲「ご…ごめん!? 」
子住さんに怒られてしまった。
俺のせいじゃないのに…
及川「そうやでやっくん!少しは回りの迷惑も考えや!! 」
と及川まで俺に注意するが
バリボリッ!!
由真「あんたもこんなとこで煎餅食ってるんじゃないわよ!! 」
及川、お前にだけは言われたくねぇよ
ちらっ!
そして俺が辺りを見てみると
朱金「何で俺があいつに加勢しなくちゃならねぇんだよ 」
真留「文句言わないでください!! 」
朱金と真留
想「そちらの状況はどうですか? 」
想さん
平良「・・・ 」
そして平良さんが警備をしていた。
はて?奉行の朱金と想さんが警備するのはわかるけど何で平良さんまでしてるんだ?
まさかあの人も奉行?
いや、大江戸学園には北町奉行の朱金と南町奉行の想さんしかいないはずだ。
じゃあ一体?
と俺が考えていると
『それではこれより校長による訓辞(教えいましめることば)を開始します』
いつの間にか全校集会が進んでいて
瑞野「どうも皆さんはじめまして、私が大江戸学園校長の瑞野忠国である 」
演壇で校長という太った親父が挨拶をしていた。
しかし校長の話ってもんはつまらねぇな
と俺が思っていたその時だ!
?「皆のもの!今こそ行動を開始せよ! 」
突然大声が鳴り響くと
チャッ!
及川「へっ!? 」
由真「何なのよこれ!? 」
辺りにいるほとんどの人が天狗のお面を装着し
天狗党達『我ら天狗党!これより正義の名のもとに最大の世直しを決行する!! 』
ババァッ!!
天狗党と叫んだ彼らは校長のいる演壇に向かって突き進んでいった。
由真「ちょっと!?一体何が起こってるの!? 」
及川「わかったで!こいつは避難訓練の一種や!あのすいません、どこに避難すればいいんですか? 」
及川が近くにいた天狗党に話しかけると
天狗党「黙れ!! 」
ドグボッ!!
及川「がはっ!? 」
及川は殴り飛ばされてしまった。
こんな避難訓練あるわけないだろ!
そして辺りを見てみると
キンキンッ!!
回りでは天狗党VS学園生徒の刀同士が打ち合っており
天狗党「くたばれーっ!! 」
バッ!
八雲「しまった!? 」
新「八雲!? 」
俺の後ろから現れた天狗党のメンバーが襲いかかってきたが
『テメェ、こいつに何しようってんだ!!』
ゴォッ!!
天狗党「ひぃっ!? 」
俺から気配を出してきたあいつに天狗党のメンバーが驚いている間に
新「てーいっ!! 」
ドカァッ!!
天狗党「がはぁっ!? 」
新が天狗党をぶっ飛ばした。
新「大丈夫八雲!? 」
八雲「あぁ!? 」
いつもは迷惑的なあいつだがこういう時は役に立つもんだな
と俺が思っていると
瑞野「ひぃっ!? 」
ダンッ!!
天狗党「校長!貴様のような奴でも失えば大江戸学園は大きなダメージを与えることになるであろう!この場で成敗してくれる! 」
ジャキンッ!!
校長が今にも天狗党に斬られようとしたその時だ!
ガォーンッ!!
突然獣のような鳴き声が聞こえたかと思うと
バタンッ!!
校長を斬ろうとした天狗党は倒れてしまった。
八雲「今度は何だよ!? 」
そして俺もさっきの鳴き声で耳にダメージを受けていると
?「やれやれ、儂の出番はないかと思ったがやはりあるようじゃのぅ 」
バンッ!!
校長の近くに新の知り合いの御堂光姫さんが現れた。
何故あの人があんな場所にいるんだと思っていると
由佳里「皆さん、図が高いです! 」
キィンッ!!
マイクを通じて由佳里の声が鳴り響き
由佳里「こちらにいるお方を誰だかわかりませんか?こちらは大江戸学園の副将軍である水都光姫様であります!図が高いから控えなさい! 」
バァンッ!!
何だって!?
光姫さんの正体は学園で不在の将軍の次に偉い副将軍だと!?
つまりこの大江戸学園のナンバー2的存在じゃないか!?
そんな人物に気安く話しかけていた俺って一体!?