テンプレ展開とはかっこいいからテンプレになるのだ
今俺はなぜか美智子+αと一緒に秋葉原に来ています。なぜこんなことになったかというと。とある昼休み、俺が美智子と礼二+αと飯を食ってた時まで遡ります。
「そういえば玲奈は休日何してるの?」
「あ、それオレも玲奈ちゃんの休日気になるわぁ」
「バ、バカお前等!ンな事聞いたら!」
嫌な予感がする・・・こいつの休日といったら大概の予想がつく、どうせわけのわからないことを言って場を冷やすのだろう・・・
「秋葉に行ってます、秋葉に行って楽しくショッピングか家で部屋にこっもってアニメの溜め撮りをひたすらに消費してます」
やっぱり・・・場が絶対零度なんじゃないかと思うくらい冷え切り、二人の表情が険しくなる。
「うーん・・・ごめんあたしには理解できない行動だった・・・」
「オレもだわ・・・楽しいの?それ」
やっぱりリア充な二人の理解の範疇からは外れていたらしい・・・
「楽しいですよ?とっても有意義です、体験してみます?」
また突拍子もないことを言い出す・・・こいつらが体験したらキャパオーバーか暇で死んだ魚の目になるのは火を見るよりも明らかだろうに・・・
「おい、オタク丸出しは禁止って言ってんだろ、それに、お前のよくわからない趣味に俺らを巻き込むなよ」
「いやでもさ義昭、アニメのいいところとオタクのよくないところを再確認してもらうにはいい機会じゃない?」
いや、それはそうかもだがと少し口論になっていたら
「まぁあたしは行ってもいいよ?」
と美智子が一言、マジかこいついい奴にも程があるだろ、悪い男につかまらないかお兄さん心配だよ?
「うーん俺はパス、義昭、3人で楽しんできて感想聞かせてくれよ?」
「お前逃げたな・・・?はぁ・・・わかったよ、行くよ」
美智子を危険にさらさないように、という使命感もあるので俺は休日を一日棒に振ることにした。
ということがあり、今に至る。まるでハーレムのようで一見うらやましいだろうが・・・うん今度服も買わせよう、こいつ服くそダセえ。チェックシャツ上まで閉めて下はジーパンっていう・・・何年前?ここ。それに比べて美智子、こいつはこいつで心配な服装だなぁ、マリンキャップとへそ出しシャツ(白)に革ジャン、下はホットパンツだからなぁ・・・まぁ俺と居りゃ平気だろうけど。
「美智子、俺から離れんなよ?」
「義昭・・・なんで彼女の私に言わないで他人のプリンさんに言ってるの?」
「義昭・・・気持ちは嬉しいけど玲奈からのあたりが強くなるんだから気遣ってよね」
美智子、苦労してるんだろうなぁ・・・今度パフェでも奢るかぁ・・・
「あ、そのブレスレット新しいの買ったのか?似合ってるぞ」
色とりどりのビーズで作られたブレスレットがいいアクセントになっていてとても良い。いいね、手首
「ねぇ、義昭、わざと?わざとなの?真昼間からあたしの死骸が見たいの?」
・・・美智子は何をキレているんだろう?後ろでは川愛が半端ではない殺気を出しているし・・・
それにしても秋葉は暑い、いや初夏なのだから暑いのは至極全うなのだろうがそれにしたってコンクリートの照り返しが熱いし何か人の熱気見たいなのを感じる。しかも心なしか汗臭い。
「プリンさん、つきましたよ!ここがアニメイトです!」
まるでジャーキーを目の前にした子犬のようなはしゃぎ様で少し微笑ましいが、こちとら好きなところに連れてこられてもはしゃげないのだからストレスがたまるだけだ、川愛爆ぜろ。
「うわ、意外と清潔な人とか外国人さんとかが多いんだね、怖いけど・・・」
美智子の顔が引きつる、いやこの反応は正しい、実際この中には外国人は多いし、大半は俺たちとは話の通じなさそうな人ばかりなのだからすべからく多少の不安を感じるものなのだ、かくいう俺は飽きるほど秋葉に行ってるので慣れているのだが・・・
「二人とも、俺から離れんなよ?離れたら守れるもんも・・・?川愛どこ行った?」
「先行っちゃったよ?ほら」
「おほー!トレジャー!お金足りますかね!?やっぱり品ぞろえいいなぁ!」
・・・あいつはそもそもとして女としての自覚が無いのではないのではないのだろうかと疑ってしまうな、あれじゃあ・・・川愛は一人でてくてく歩いて行ってしまった、叫びながら。しょうがない、と川愛が見えなくなったあたりで俺等も活動を開始することにした。
「はぁ・・・俺たちもプラプラするか・・・」
「そうだね・・・」
それにしたってメイトは混む、進みたい方向に進めない苛立ちがすさまじい。
「あのさ、義昭」
「どうしたんだ?」
「なんで女の子ばっかのところに来てるの?」
・・・しまった!いつもの癖で行きつけのコーナーに来てしまった、これはよくない非常によくない、どう誤魔化すか・・・
「い、いや、可愛いって思える子いるかなと思ってな?川愛があれだから少しくらい話せたほうがいいだろ?」
「ふーん、義昭もいろいろ考えてるんだね」
苦し紛れの言い訳で聞いてくれて助かったが・・・この子が壺買わされないかお兄さん心配。でもやっぱり暇だったようでグッズを眺めている、可哀想なのでそろそろ出るとしよう、そうしよう。
「飽きたなら店外に行くか?」
「え?あ、うんごめんね?私が行くっていったのに」
「いいんだよ、誘ったあいつがいねぇんだからさ」
店外に出て携帯を見ると10分前くらいに川愛から連絡が来ていた、連絡の内容は位置情報と一緒に
(たsyけtr)
最初は何のことかわからなかったが・・・これはあれだな、SOSだ・・・
「お前かよ!!!!!!!」
全力のツッコミと共に最悪のパターンが何通りも思い浮かんでしまう。
「わ!どうしたの大声出して!?」
「先帰っててくれ、ちょっと探し物してくる」
「え?いやいや玲奈は?」
「あいつは先帰ったらしい!ちょっと行ってくるから!」
「え、ちょっと!もう!本当に帰るからね?!」
「気をつけて帰れよー!」
あぁ、走るの苦手なんだけどなぁ。
いつの間に私はこうなってるんでしょう、ハンカチで口を抑えられるだなんて古典的なことでやられちゃいました。SOSは送りましたが来てくれるかなぁ、ここは多分アパートの一室かなんかで、多分人なんか住んでなくて、たぶん私がさらわれたのはエロ漫画みたいなエフンエフンをするためなんでしょうけど。
「あ、今携帯でなんかしたでござるね?没収でござるぅ」
あ、携帯取られちゃった、まぁ壊されない限りはどうでもいいけど。
「あのすいません、私よりかわいい子なんていくらでもいますよ?やめませんこういう事、今なら通報もしないんで」
「だ、だめだお、君は僕の初めての人になるんでござるよ、ぐふふ・・・」
私の疑問への返答にはかけらもなってないのになんでこんなにも自信満々に答えられるんでしょう。とりあえず今できることといえば義昭を信じて時間を稼ぐぐらいでしょうか。
「うっわぁ、口調統一したほうがいいと思いますよ?モブ感すごいんで、大体こんなことするくらいなら恰好を整えてモテるよう努力をですね」
少し前に義昭から言われたことを少し変えて相手に投げかける、あぁなんか義昭の気持ちがちょっとだけわかった気がします。
「ふふふ・・・いい匂いするなぁ・・・いいシャンプー使ってる?」
うわぁ、それ義昭に言ってほしかったなぁとか、これそのままエフンエフンされてしまうんだろうか?だとしたら嫌だなぁ、なんて、怖いはずなのに冷静な私がいました、
「あなたよく会話苦手そうって言われません?てかこれ計画的犯行ですよね?ばれたら罪重いですよ?もうちょっと警戒したほうが・・・」
「服脱がしちゃうよ・・・?」
「あなた本当に話聞きませんね・・・」
慣れてない手つきで服を脱がされる、不潔な爪が当たって何気に痛い。てかそもそもその言い方は何なんでしょう、彼氏面されてるみたいでむかつきますねこれ・・・
「可愛いブラしてるね、僕のために買ってくれたの?」
「いや、それあなたに見せるために買ったわけじゃありませんよ・・・てか!舐めないでくださいよ!あぁもう臭い!魚臭い!」
なんでしょうこいつ、ずっと舐めてるし・・・かれこれ五分くらい舐めてますよ?そろそろふやけそう・・・てか見つかるリスク考えてないんでしょうか?
「じゃ、じゃあ本番、しようね?ね?」
なんて言ってこいつは私のズボンを脱がし始めました。
「いや、そもそも私許容してないですからね?あなたこのまま私に手を出したら強姦の余罪も追加ですからね?」
「何言ってるの?ワイと君はもう恋人じゃないか」
ダメですこの人、たくましい妄想癖の持ち主のようです。話が一向に通じません。残念ですが玲奈の純潔は消えてしまうようです。ごめんなさい義昭、でも私時間稼ぎがんばったよ?
「ちょっ、ちょっと、まてやごるぁ!!ゲホッゲホッ」
乱暴に開けられた扉には、咳き込んで髪もぐっちゃぐちゃになってるかっこよくてかっこ悪い私の彼氏がいました。あぁ、またしても古典的な展開だけどヒロインが堕ちちゃうのも納得だなぁ。
「だ、だれだお!ワイと彼女に近づくんじゃないでござる!」
「いや、お前のではないだろぉ」
「う、うるさい!彼女は渡さないぞ!ぼ、僕のなんだからな!」
「うわぁ・・・口調、統一したほうがいいと思うぞ?モブ感すごいから、あとさ、もっかい言ってやるよ、そいつはお前んのじゃねぇ」
「うるさいうるさい!僕が主人公で彼女がヒロインなんだお!」
「そもそも名前も知らねぇみたいなのにヒロインも糞もないだろ・・・それによ、お前何か勘違いしてねぇか?」
「そいつよぉ、俺の彼女なんだわっ!!」
なんて言って、義昭はオーク(っぽいだれか)を一撃で倒した、・・・なんてことはなく5分間ぐらい殴り合ってやっと勝った。やっぱかっこ悪いなぁ。
「いてて・・・あ、大丈夫か?!うわくっさ!魚臭い!」
「しょ、しょうがないでしょ?!舐められたんだから!」
「まじかよ、・・・えんがちょ。」
「義昭?!襲われてた彼女に対してそれはなくない?!」
「と、とりあえず体洗え、臭い」
「・・・でもここ水道なんて通ってないよ?」
「あぁ・・・待ってろ、買ってくる」
と言って通報してから義昭は水を買いに行きましたが、警察呼ぶんなら水いらなくない?なんて思ってましたけど今は珍しい義昭のやさしさに甘えていたかったから言わないことにしました。
その後、体を洗ったりやら事情聴取やらが終わり義昭と二人で帰ることになりました。義昭も暴行罪になりそうだったけど、事情を説明したら警察の人も厳重注意で終わらしてくれました。
「義昭、ありがとね?助けてくれて、うれしかった」
「まあ川愛の位置情報がなかったら無理だったけどな」
「うんうん、かっこよかったよ!まぁ、せっかくのかっこいい登場だったんだから一撃で倒してほしかったけど」
「うっせ、運動は苦手なんだよ」
なんて普段道理の会話をして助かったっていう実感がわいてきたからかわからないけど、緊張が解けたのか急に涙があふれてきた。
「・・・怖かったよな」
「うんっ・・・!すごい怖くて・・・!来てくれなかったらどうしようかなって・・・!」
「大丈夫だよ、曲がりなりにも彼氏なんだから、助けるって」
「・・・なんか初めて義昭の彼氏っぽいところ見た気がする・・・」
何気に初めて抱きしめられてうれしかったけれどそういえば、と一つの疑問が浮かんだ瞬間に涙が引っ込んだ。
「・・・そういえば義昭」
「どうした?情緒不安定か?」
「いや、まぁそれはそうなんだけどそうじゃなくて、なんで義昭、私のこと名前で呼んでくれないの?」
「え、いや、そりゃあだって、・・・嫌だから?」
「私別の涙が溢れそうなんだけど?!」
私の名前を呼んでもらうには、まだ好感度が足りないらしい。




