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ヲタク使用人達のご主人様方は人外で殺し屋でした〜でもあのモフモフの尻尾だけはさわりたい!〜  作者: 辰胡


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合格通知

やばい…やる気がねぇーッ

 あの違和感だらけの面接から数週間後。

 ついに、合格通知が届いた。


 もう結果は知っていたはずなのに、正式な書類として届くとやっぱり嬉しい。

 それに、もしかして何かの間違いだったんじゃ……なんていう小さな不安も、なくなった。


 合格通知書


 谷川天音 様


 この度は、弊社使用人採用試験にご応募いただき、誠にありがとうございました。

 厳正なる選考の結果、谷川天音様を採用とさせていただくこととなりましたので、ここにご通知申し上げます。


 つきましては、今後の勤務開始に伴うご案内をさせていただきますので、下記日時に指定場所までお越しください。


 ■集合日時

 ○月○日(○) 午前○時


 ■集合場所

 湯岡駅前


 ■持参物

 ・身分証明書

 ・必要最低限の私物

 ・動きやすい服装


 ■備考

 ・詳細につきましては、当日担当者よりご説明いたします。

 ・遅刻、欠席の際は事前にご連絡ください。

 ・当日は案内係の指示に従ってください。


 ご不明点等ございましたら、下記連絡先までお問い合わせください。

 今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。


 採用担当


「よし、○月○日(○) 午前○時ね。メモしなきゃ」


 メモアプリにしっかりと書き留めた。


「あ、母さんにも、伝えなきゃ!」


 プルルルル、

 プルルルル、

 プルルルル、

 ガチャ


「もしもし、」


「あ!母さん!!」


「あら、天音じゃない。ひさしぶりね〜、きつかったらいつでも帰って来なさいね」


「ふふっ、母さんいつも同じこと言ってるよね?ひさしぶりってか私、昨日も電話かけたよね?」


「そお?でもお母さんとしては毎時間あんたの声を聞きたいくらいなんだけどねぇ」


「さすがにそれは無理だよ。週4で電話してるのすごいと思うよ?私」


「確かに普通だったらここまで連絡はよこさないわね…」


 母さんが「親離れできてないのかしらこの子…」と呟いてたのを聞こえなかったことにする。


「で、どうしたの?声がやけに明るいわね?ついに頭でもおかしくした?」


「ひどいよ母さん…。まぁ取り敢えず聞いて!仕事が決まったの!!」


「まぁ!ほんとに?ちょ、お父さん起きて!!天音が!天音が仕事決まったって!」 


 電話の向こうから騒音が聞こえてくる。

 父さんが「あいつ、ついに頭でも沸いたのか?」と、言っていたような気がしたが、聞こえなかったことにする。


「落ち着いてよ!まったくもう…」


「で?どんな仕事なわけ?」


「詳しくは知らないけど、住み込みの使用人みたいな感じになる予定だよ!」


「へぇ〜。あんたに務まるのかしら。雇い主様に迷惑をかけないようにね?」


「ひどくない?」


「それは置いといて、おめでとう!あんた家事だけは得意だから頑張るのよ!」


「だけはって何よ、だけはって。でも…ありがとう!私頑張る!」


「しんどいって思ったり、苦しいって思ったらいつでも帰って来なさいね」


「うん、ありがと!」


「最後に、やると決めたからにはやり遂げなさい。もちろん、できる範囲でよ?」


 …やっぱり母はかっこいい。


 そう思ったのと同時に、

 私、これから働くんだ。

 という、実感わいてきた。


「はい!天音はやり遂げてきます!またね!」


「その心意気や良し!元気でいるのよ!」


「こちらこそ!」


 名残惜しかったが電話を切った。


 気を抜いてはいけない。ここからが頑張りどころだ。


「よし!!頑張るぞーーー!!!」


 …叫んでから後悔した。

 ここ、借家で団地だった…



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