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月と海のリザレクション〜海神ポセイドンの幼女転生〜  作者: 幸田遥
第2章 大西洋航海編

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マイケル教授と神具ケラノウス


 ウェイの視線の先には、年老いた研究者がいた。



 マイケル・ワトソン (Michael Watson)である。


 ウェイが南極のSea PeaceS 『シーピーズ』の研究所にいた時の上司だ。



「Oh my god! You are Wei. How have you been? I am glad you look fine, as I thought you were under arrest with our ship. (あぁ、ウェイくん、君かね。ひさし振りだなぁ。元気そうで何よりだ。てっきりあの船と一緒に捕まったのかと思っていたよ)」


「Yeah, I was under arrest, but I successfully was released. (えぇ、捕まりましたけど、無事に出てこられました)」


「It sounds great. Do you come to here to join the conference? (それは良かった。君も学会のためにニューヨークに来たのかね)」



「Umm, it’s just a coincidence. I travel oversea on Japanese ship, PRDs, with my new PI. So, it is just a coincidence. I’ve never thought you are here. (いや、これは偶然です。今、日本の研究船パーズに乗って、新しい雇い主と一緒に航海をしています。ここに来たのは、本当に、偶然です。そして、あなたがいるとは夢にも思いませんでした)」


 ウェイは嬉しそうに語る。


 オーストラリア近くのバンダ海の事件では、組織の命令とはいえひどい目に合ったが、上司であるマイケルは尊敬している。尊敬していたからこそ、彼と一緒に研究室を移動したのだ。


 今でも、尊敬の念に変わりはない。



「Oh, have you joined “the ship”, right? (ほぉ、君は、あの船に乗っているのか)」



「Yes. (はい……。)」


 ウェイは頷いた。



「Hi, nice to meet you, sir. I think you are professor Michael, right? I am Hiroshi Okido, and am PI of Wei. (初めまして、私が、教授の大城戸博士です。ウェイの雇い主になります。あなたは、以前ウェイくんの上司だった、確か、マイケル教授でいらっしゃいますよね?)」

 博士が、マイケル教授とウェイの会話に割って入って来た。


「Hahaha, exactly. You are Wei’s PI, so then you have laboratory in “the ship”. (ほっほっほ、そうですよ。君がウェイくんの新しい上司ですか。ということは、あの船の中に研究室を持ってらっしゃるんですね)」



「Yeah. (そうです)」


 博士は、大きく頷く。





「Professor Micael, I wanna ask you a small question. Who is the director of “Sea PeaceS”? (マイケル教授、一つ聞きたいことがあります。『シーピーズ』の代表は一体どなたなのですか?)」


「Hahaha. I am not sure what you want to do by knowing that. Anyway, Justin blau is. She studies several fields such as biology, physics and chemical. Also, she tried to control the world by the power of the technology. (ほっほっ。唐突じゃの。でも、そんなのを聞いてもどうすることもできんだろう。まぁ良い。組織の代表者の名前は『ジャスティン・ブロー』じゃ、彼女は、生物、物理、化学、手広くやっている。そして、科学の力で世界を征服するとか言っとるでな)」



 「Oh, I see, she is Justin blau. By the way, how she try to control the world by technology? (『ジャスティン・ブロー』ですか……。ちなみに、科学の力で、どうやって世界を征服するんですか?)」



「I mean, she tryes to get power by technology. For instance, the biggest project is, oh I should keep a secret, the project about “hydrogen bomb”. I just know she did a nuclear fusion experiment , while I just heard from anybody in the lab as I am not professional for that. (まぁ、一番やばい研究は。おっと、あんまし大声では言えないが、『水素爆弾』の研究だろうな。すでに核融合実験を完了しておるらしい。私の専門は、生物だからのぉ、実際には、私は手を動かしてはいないがな、聞いただけじゃ)」



「OK. Then, do you know where that did? (……。ちなみに、その核融合実験はどのあたりでおこなわれたかご存知ですか?)」


 博士が真剣な目で、マイケルを見る。



「It was on the bottom of the antarctic sea. (基地から少し離れた、海底だったかのぉ)」



「……。」


 博士は、少し黙考したのちに、口を開いた。



「By the way, do you notice that the timing when all the marine animals were disappeared and the timing when Justin did the nuclear fusion experiment are correlated? (ちなみに、マイケル教授は、その核融合実験が行われた頃から、海洋生物がいなくなったことはご存知ですか?)」



「Umm, they were indeed the same time. However, I do not think the effect of radio caused by the experiment can induce extinction of marine biology all over the world. (あぁ、言われてみれば、同じような時期じゃったのう。しかし、放射能の影響があったとしても、世界中で生物が消えるほどの影響は即座にはでないと思うがのう……。)」


「I see, well. I understood everything. Thank you so much your giving us an incredible information. (そうですか……。わかりました。貴重な情報をありがとうございます)」



「Nop. I do not intend to help you, but I just answered to you what I was asked. Anyway, I am so happy to see you again, Wei. Oh, by the way, how did the big bear do? (別に、私は、あんたたちの手助けをしたいと思っているわけではない。聞かれたから答えただけだ。とりあえずは、ウェイ君が元気そうでなりよりだ。そう言えば、あの大きな熊はどうなった?)」


 マイケル教授は、ウェイの方に視線を向け、ウェイに尋ねた。



「That died. (あれは、死にました)」


 博士が、ウェイの返事を遮るように、マイケル教授に返事した。



「Oh, that died. Whereas the researcher tried to establich culture cells of that big bear for making a clone. So, the lab should still have something about the big bear. I mean, the project has not stopped yet. (そうか、死んでしまったのか。でもまぁ、クローンの作製にもとり組んでいたからなぁ。完全にあの熊の研究が止まったわけではないがのぉ。研究所では、まだその研究は続いている)」



「Ummmm, you said making a clone. (クローンですか……。)」

 博士は目を丸くした。


 最高神ゼウスの死体は海に沈めたので問題ないかと思っていたが、すでに南極の研究室で、最高神ゼウスの肉体から細胞が採取されていたようだ。


 生物学の研究者にとって、細胞の保存は基本である。それが面白い実験体なら、なおさらだ。そして、その細胞から個体を作ろうとするのも、納得だ。


 これらは、今まで博士がやってきたことと同じである。博士は、海の復活のために、海の生物を研究対象にしていたが、やっている手法は同じようなものだ。


 すでに存在する生物の細胞から、完全な個体を作り出すのは、単純な生物を人工合成するよりも簡単だ。最高神ゼウスのクローンは、作製されていると思って、間違いない。



(だろうな……。ふぅ)


 博士は、マイケル教授に聞かれないように、小さく、小さく息を吐いた。




「By the way, do you have the rod that the big bear had? (ちなみに、あの大きな熊が持っていた杖をお持ちですか?)」


 博士は話題を変える。


 もとより、ニューヨークで手に入れたかった一番の情報は、ケラノウスを持つマイケル教授の情報だ。しかし、あくまでもそれは、神具『ケラノウス』のためである。


 直接本人に神具『ケラノウス』について聞けることは、この上ないチャンスだ。



「Haha, are you looking for this? (あぁ、お前たちが欲しいのは、これのことか?)」


 マイケルは、カバンから30cmほどの短い杖を取り出した。


 神具ケラウノスだ。



 博士は、目を丸くした。博士の背中で、アムルも目を大きく見開いていた。


(それだ!)

 アムルは博士に脳波を送る。




 もうすぐアムルの1歳の誕生日だ。

 この神具ケラウノスは、最高神ゼウスにとって、最高に嬉しい誕生日プレゼントになる。




「Haha, I am not a kind person to present my important rod for free to you. (おっと、タダでやるほど私もお人好しではないがなぁ?)」


 マイケルは、神具『ケラノウス』を手にしながら、博士にニヤリと笑みを浮かべる。


「What do you want? (何か欲しいものでも?)」


 博士は、マイケルの目を見やる。

 マイケルは綺麗な青い目をしている。



「Hahaha. I beg you to take care of my old baby, Wei. Please make him a good researcher. (ほほほ。ウェイのことをよろしくお願いしたい。それだけだ)」

 マイケルは、博士に笑みを向ける。



「No problem, I did and I am going to do my best. (はい。全力で)」

 博士は、大きく頷いた。


 博士は、マイケルから神具『ケラノウス』を譲り受け、それをぎゅっと右手で握りしめた。



 博士たちの目的の1つが達成されたのだ。


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i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
好評連載中です!

i493381
砂臥 環さまからいただきました。
リンク先は、『『月』を照らす光〜月と海のリザレクション〜』です。
テーマソングです。
― 新着の感想 ―
[一言] 空母撃沈凄し☆彡 >神具 これでめちゃ強くなりますね (*´▽`*)
[一言] 神具『ケラノウス』ゲットだぜ! 『水素爆弾』、海神ポセイドンの死に原因、おまえなのか?
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